【ジャカルタ(インドネシア)2023年10月2日PR Newswire】WHOOSHとして知られるインドネシアのジャカルタ・バンドン高速鉄道が1日、正式に開業しました。この鉄道はジャカルタ・バンドン間の所要時間を3時間半からわずか40分に短縮し、沿線の経済発展も後押しします。ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、China Railway Signal & Communication(CRSC)およびチャイナテレコム(China Telecom)と提携し、WHOOSH専用の鉄道ネットワークを構築しました。このネットワークは、列車のリアルタイム通信、制御、配車を容易にし、インテリジェントで安全かつ効率的な列車運行のための、信頼性の高い堅牢な技術サポートを提供します。
東南アジア初の高速鉄道であるWHOOSHは、インドネシアの首都ジャカルタと人気の観光地バンドンの距離142.3キロを結びます。列車の最高営業速度は時速350キロです。また、WHOOSHは業界バリューチェーンの全要素を含めて中国の高速鉄道システムを中国国外で適用した最初のプロジェクトでもあります。WHOOSHは、インドネシアが高速鉄道時代に入ったことを表しています。
WHOOSHは中国で独自に開発されたChinese Train Control System Level 3(CTCS-3)を搭載しています。列車は高速で走行し、発車間隔が短いため、列車制御システムには高い安全性、広い帯域幅、シンプルなO&Mを提供する安定して信頼性の高い専用通信ネットワークが不可欠です。これにより、列車の安全でスムーズかつ効率的な運行が保証されます。
ファーウェイ・インドネシアのLai Chaosenバイスプレジデントによると、WHOOSHの列車・地上間無線ネットワークはファーウェイの成熟したソリューションを採用し、シームレスなカバレッジを実現するためにネットワークにインターリービングを採用しています。最大99.99%の可用性を達成することで、このネットワークは列車制御信号の安定した伝送、列車番号と機能番号のインテリジェントな編成とスケジューリングを確実にします。
データネットワークにはファーウェイの次世代データ通信機器を使用しており、ネイティブハードパイプを通じて100%安全なネットワークを保証しています。各リンクは冗長性によって保護されており、冗長性の切り替えはわずか35ミリ秒で完了します。
この伝送ネットワークはファーウェイのHybrid MSTP機器を使用しており、スケジューリングやコマンド、防災、ビデオ監視、乗客発券、電力遠隔制御システムなど、20以上の高速鉄道システムが必要とする広帯域幅と高い安定性を提供します。また、このネットワークは将来の鉄道サービスの成長と進化の要件にも対応できます。
CRSCのジャカルタ・バンドンプロジェクト担当副チーフエンジニアであるLiu Jieping氏は、WHOOSHの開業は中国の高速鉄道のグローバル化戦略における画期的な出来事であると説明しました。ファーウェイが提供した列車・地上間無線ネットワーク、伝送ネットワーク、データネットワークなどのシステムソリューションはWHOOSHのための高品質な専用通信ネットワークを構成し、安全で効率的な列車運行に向けた信頼性の高い技術サポートを実現しました。
PT Kereta Cepat Indonesia China(KCIC)のDwiyana Slamet Riyadiプレジデントディレクターは、「Whoosh高速鉄道の運行を支える技術ソリューションと鉄道インフラの準備に貢献してくれたすべての関係者、特にファーウェイとCRSCに感謝を申し上げます。Whoosh高速鉄道の実証済みの技術ソリューションと運行ソリューションの共用実装は、インドネシアにおける他の高速鉄道インフラや、他のASEAN(東南アジア諸国連合)諸国における同様のプロジェクトの開発の参考となり、ベンチマークとなります」と述べました。
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