CNNは、北海道出身でミシュランの星付きレストランのオーナーシェフであり、「森を料理する」という革新的な料理のコンセプトで知られる高尾僚将シェフに同行します。今回のエピソードでは、高尾シェフが北海道を巡りながら、この地の独特な食文化の秘密を解き明かしていきます。高尾シェフは、先住民族であるアイヌから伝わる、あまり知られていない調理法や食材を自らのメニューに取り入れています。CNNは、この49歳のシェフが札幌周辺の森に入り食材を採取する様子に密着します。高尾シェフの自宅のラボでは、今後の調理のために食材の乾燥、発酵、蒸留を行います。CNNはまた、高尾シェフのテーブルウェアを提供する御坂町の木工職人にも取材します。彼の職人技は、地元の木材の独特の節や木目を最大限に生かし、冬が木に及ぼす影響を引き立てます。
次に、高尾シェフお気に入りのワイナリーの1つ、ドメーヌ タカヒコを訪ねます。ここのピノ・ノワールは、伝統的なレストラン「Noma」で初めて提供された日本ワインであり、北海道が世界的なワイン生産の中心地となる可能性を証明しています。CNNは、冬の雪に埋もれた根菜の味を引き立てるために農家で使われるユニークな「越冬」技術についても探ります。また、高尾シェフと自然派美容ブランド「Shiro」とのコラボレーションについても取材し、廃棄されることの多い地元の植物から美味しい料理や美容製品を作る計画についても話を伺います。
最後に、CNNは高尾シェフとともに活気あふれる札幌の卸売市場を訪れ、競りを見学し、毛ガニからマグロ、ホタテまで、この季節に出回る食材を探ります。厳寒の海では、海洋生物が栄養分を蓄え、魚介類が一年で最も高品質となることを取り上げます。さらに、高尾シェフは、自身が北海道の陸と同じように海を深く知るために、苫小牧港に向かい、地元の漁業協同組合を訪れ、漁師たちがホッキ貝を港に運び、その日の最高の漁獲物を水揚げして港で直売する様子を見学します。そして港のカフェで、この苫小牧の特産品が漁師たちのソウルフードであるホッキカレーになるまでを見届けます。そして、今回のエピソードは、高尾シェフの厨房で締めくくられます。彼はここで、北海道の冬の味覚の粋を集めたユニークな一皿を創り、北海道テロワールを祝う、料理のシンフォニーを奏でます。
30分間の特別番組 放送時間:
2月17日(土)午後2時30分(日本時間)
2月18日(日)午前11時、午後8時(日本時間)
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