二相式液浸冷却に関連する作業を合理化
モレックスのVaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールでは、完全更新可能な密閉モジュールを使用し、液浸タンク内に収納された光トランシーバーとタンク外のケーブルインフラストラクチャとの接続作業を簡素化します。VaporConnectを使用することにより密閉と配線がモジュール内部で完成するため、液浸タンクの設計やアーキテクチャには影響を与えず、コネクターのみを更新することが可能となります。加えて、標準のケーブルインフラストラクチャは製品が世代を重ねても再利用することが可能なため、さらなる導入時間の短縮やコストの低減、複雑性の解消等も実現します。
製品構成に関しては、シングルおよびマルチモード光ファイバソリューション向けに、業界標準およびモレックス独自の光コネクターのフォームファクタを広範に取り揃えています。新規あるいは高密度のコネクターへのスムーズな更新に役立つ、ミックス & マッチ機能も本製品の特徴です。個々のスペースやアプリケーションの要件に合わせたフットプリントのカスタマイズも可能です。また、このVaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールは、弊社のFlexPlane™ 光ファイバーケーブリングテクノロジーを利用することで、外部のパッチパネルやシャッフル配線側の要件を最小限に抑えられる設計となっています。これによって、光ファイバーの複雑なシャッフル配線や高密度配線をスムーズにモジュールに統合することが可能となり、設置作業の簡素化とプラグアンドプレイによる運用が実現します。
信頼性、多用途、更新対応
すべてのVaporConnectモジュールには、密閉用ガスケットを付属しています。ガスケットには業界標準試験のヘリウムリーク試験を実施済みであり、タンク壁との間の密閉性能を保証します。また、ガスケットを付属することで、タンク内のサーバーのラインカードからタンク外のケーブルインフラストラクチャへの連結がシームレスに行えます。業界標準のGR-1435-COREへの準拠に関しては、現在試験を進行中です。
VaporConnectモジュールは、使用コネクターの数とタイプにより異なるファイバチャネル数などの、顧客仕様に柔軟に対応可能な設計となっています。1個のモジュールに、光ファイバー最大576心を収納可能です。フォームファクタはMPOおよびLCから、MMC、MDC、SN、SN-MT等のVSFF (Very Small Form Factor) まで対応します。既存のどのインフラストラクチャにも導入が可能で、システム更新がスムーズに行えます。モレックスは今後もこの光相互接続領域への投資を継続し、その一貫として本製品に関連して現在開発中のEBOコネクターオプションは、2025年上期の発売を予定しています。
モレックスが力を入れる光ネットワーク関連の革新的製品を、ECOC 2024で展示
二相式液浸冷却装置向け光ファイバーフィードスルーモジュールの最大手メーカーであるモレックスは、現在までに35万個を超える光チャネル製品を出荷しております。弊社は当領域に今後さらに力を注ぐ方針であり、新製品VaporConnect光ファイバーフィードスルーモジュールをはじめとする、革新的な光ネットワークインフラストラクチャ関連製品を、9月に開催されるECOC'24に出展いたします。展示会ではこのほか、各種光接続製品、光エレクトロニクスソリューション、ならびに波長制御システム等を多数紹介いたします。スタンド番号C75にて、皆様のご来場をお待ちしております。また、OIFメンバー企業として、B83ブースで開催予定の相互接続製品のデモンストレーションにも参加いたします。特にデータセンターやAI/MLテクノロジー、システムのディスアグリゲーション向けの光ネットワークに関連したイノベーションやソリューションを紹介する予定です。
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