Hanergy Thin Film Power Group Ltd.は7月29日、薄膜太陽光製品「Hantile」を北京で発表した。この新製品はHanergyの世界をリードするフレキシブル薄膜太陽光チップを屋根材と統合したもので、高い安全レベルを保ちながら効率的な発電が可能で、現代の建築デザインにぴったりとマッチする。「Hantile」は現在市場で普及している太陽光製品と従来型の屋根材のアップグレード版として有望な可能性を持ち、大規模な販促を行うことでクリーンエネルギーを置き換えることに必ず資するだろう。
発表イベントに参加したのは中国建築装飾協会のリー・ビンレン会長、Hanergy Holding Groupのリー・ヘジュン取締役会会長、600以上の潜在的ディストリビューターとチャンネルパートナーのほか、現地政府、業界の諸団体、金融機関、国内外のメディアなどから約3000人。同社の最初のHanergy Civil Focusing 太陽光製品のアップグレード製品であるHantileの歴史的な発表を見届けるために参集した。
リー・ヘジュン会長は「1つの瓦、1つの木(One Tile, One Tree)」と題したスピーチで「Hanergyは薄膜太陽光発電素材の軽さ、薄さ、柔軟性を生かし、それを屋根瓦と創造的に統合した。テクノロジーと工業製品の統合は建築の歴史における大きな進歩であり、さらに言えば、その創造はわれわれの中国文化を基にしたイノベーションである」と述べた。
▽最先端の薄膜テクノロジーと伝統文化の融合
「秦のれんがと漢の瓦」は長い間、中国文学で伝えられている。西漢王朝の中央宮から農民の家に至るまで、瓦は中国建築の重要な特徴とされてきただけでなく、その文化的な意義も認められている。「家は頭上に瓦のあるところ」という有名な民謡の通り、瓦は中国人の心では家を意味するものだ。私たちの周りのすべては大きく変わっているが、瓦の素材と機能は変わらない。それは依然として瓦の目的が単に風雨からの防御、保温、装飾だからである。
今、Hantileの登場でその全てが変わる!Hantileはラミネートパッキング技術を使い、薄くて軽く、フレキシブルで効率的なCIGS薄膜太陽光チップを極めて透明なフロートガラスに封入している。太陽光チップの変換率を最大化するだけでなく、建築美術のニーズも同時に満たすものだ。データによると、Hantileで使用されるHanergyのフレキシブル薄膜チップの現在の平均変換率は製造レベルで16.5%である。この変換率は今年末までに17.5%に向上し、将来的にも着実に向上すると見込まれている。
リー・ヘジュン会長は「Hantileは中国の伝統的文化と建築哲学のエッセンスを大きく反映している。素材と設計は実用性を考慮して選ばれており、美と人間的価値を組み込み、ヒトと自然の調和を反映する環境に優しいアーキテクチャーを作りだす。Hantileという製品名は中国文化とHanergyのテクノロジーにちなんで生まれたものである」と述べた。
リー会長のスピーチの間、イベントではオールインワンの建設チームがHantileを使って50平方メートルの屋根を作った。168のHantileに覆われた設備容量5000ワットの屋根が約40分で完成し、ゲストの前に披露する用意ができた。
▽アップグレードされた製品・サービスと先駆的な「自動顧客サービス」
現在流通している太陽光発電モジュールは一般に建物の表面に設置され、その一部ではない。アップグレードされたモジュールであるHantileは、湾曲、平面、Cスタイルの3つのモデルが用意され、大半の建物の美観および個性のニーズに応えることができる。
発電用の薄膜ソーラーチップを統合することに加え、Hantile製品シリーズは一貫性を保つために同一のカラーおよびデザインのアクセサリーがある。完全なクリーンエネルギー・ソリューションのワンストップ・サービスプロバイダーであるHanergyは、コンサルタント、システム設計、設置、グリッド接続、ユーザートレーニング、運用とメンテナンスデータ監視などを統合して顧客に提供する。
Hantileは建設素材として、断熱、保温、防火、浸透防止、防ひょうにおいて従来の瓦よりも性能が良い。Hantileは特にガラス素材、Uタイプ止水板、Fタイプ・スロットなど特別設計によって防水性能が際立っている。構造に関して、この製品は完璧な防水および避雷設計を持つ。セ氏マイナス40℃からセ氏85℃の気温で発電することができる。Hantileは現在、中国強制製品認証と中国品質認証を受け、設置試験に合格しており、製品品質および安全性においてすべての産業要件を満たしている。
Hanergyは発表イベントで、このトリプルアーチ・ソーラータイルの市場価格を1平方メートル当たり1390元と発表した。Hanergyはライフタイム保証とライフタイム有料メンテナンスを提供する。
住居用発電製品をはじめとする分散ソーラー製品によって育まれたHanergyの熟成したサービスシステムは、さらにアップグレードされている。そのサービスシステムは当初、サービス概念の「自動顧客サービス」として提案されたが、今後は顧客に提供されたすべてのHantileシステムはHanergy本社にあるビッグデータ分析プラットフォームに接続されたインバーター・データコレクターが付けられる。Hantileシステムがその地域の平均データから20%乖離すると、本社にあるバックステージ・サポーターが同社の全国ネットワークを通じて現場での修理の指令を出し、あらゆる顧客の問題を解決する。すべての指令および評価はCustomer Relationship Managementシステムとモバイルアプリの「Hanergy Man」によって行われる。顧客の利益をさらに確実にするために、HanergyはサードパーティーのPeople's Insurance Company of Chinaから顧客向けの保険も購入した。
▽1兆元市場を抱える強力な流通チャンネル
China Bricks & Tiles Industrial Associationのデータによると、2016年に10億1000万平方メートルの瓦が販売された。この市場は依然として年率約20%のスピードで拡大している。Hantileの現行価格によると、潜在的な国内市場は年間1兆4000億元と推定されている。世界市場に関しては、少なくとも中国市場の2倍であり、潜在的な市場規模は最大2兆8000億元になる。
Hantileは主に新築商用ビラ、都市および地方公共ビル、地方の自己建築住宅をターゲットにしている。Hantileは美しい村や町の建設を目指している。Hantileは古い屋根の改修、フラットルーフからスレート屋根への改修など、屋根の改修プロジェクトに関しては大幅な優位性がある。
Hanergyは、この急成長する市場を代理店と共有するつもりである。Hanergyは近年、中国の住宅分散発電市場を独自開発した。同社独自の代理店モデルおよびシステムは成熟しており、確立された都市部および地方レベルの全市場をカバーするマーケティング、設置、販売後のサービスを統合するワンストップ・サービスシステムを提供する。
Hanergyは成功したビジネスモデルと市場経験から学んだ結果、「1つの都市に独占代理店」というチャンネル・ポリシーに基づきHantileの権限を都市部レベルに付与した。これは、中国の都市の90%をカバーする300の代理店を取り込む計画である。Hanergyは社内トレーニング・システム「Hantile Distributor' College」を設立し、マーケティング、設計、設置、運用・メンテナンス、サービスに関する体系的なトレーニングとサポートを提供する。
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