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世界初スマートフォンサイズのNOMA対応チップセットによる周波数利用の効率化実験に成功

記事公開日時 : November 30, 2017, 10:14 pm
ACROFAN=金 炯根 | hyungkeun.kim@acrofan.com | SNS
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と、MediaTek Inc.(以下、MediaTek)は、第5世代移動通信方式(以下、5G)の時代に活躍が期待される、周波数の利用効率を向上させる技術「非直交多元接続方式」(以下、NOMA)と、NOMAの実現に必要な技術「マルチユーザ干渉キャンセル 」(以下、MUIC)を実装したチップセット(以下、同チップセット)の仕様検討と開発を行い、同チップセットを搭載した現行スマートフォンサイズの端末による実証実験を行った結果、従来技術と比較して最大2.3倍となる周波数利用効率の向上を確認しました。

本実証実験は、5Gの新しい無線アクセス技術としてドコモが標準化提案したNOMAによる周波数利用効率化の検証と、MediaTekが開発した同チップセットが、現行スマートフォンサイズの端末(以下、端末)で動作することを検証するものです。

実験環境において、同チップセットを搭載した3台の端末を異なる地点に配置し、基地局から同一時刻に1つの周波数にて3台の端末向けに伝送する信号の送信電力を制御しながらデータを重ねて送信しました。受信側となる端末は、干渉となる自端末以外の信号を取り除くことで自端末に必要な信号のみを取り出すことが同チップセットによって可能となり、1つの周波数における利用効率が従来技術である同一送受信アンテナ構成のシングルユーザMIMOに比べて最大2.3倍に向上することを確認できました。

ドコモは2020年に5G商用サービスの開始をめざしており、5Gの新しい無線インタフェースや周波数利用の効率化技術を活用し、ユーザが密集する都市部環境においても更なる大容量化を実現する技術を開発、標準化提案してまいります。今後も世界主要ベンダーと協力し、2020年のサービス提供に必要な端末開発や商用環境の整備に取り組んでまいります。

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