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呂志和博士が北京大学生命科学学院に1億2000万元寄付

記事公開日時 : November 30, 2017, 10:31 pm
ACROFAN=金 炯根 | hyungkeun.kim@acrofan.com | SNS
K. Wah Groupの創設者兼会長でLUI Che Woo Charityのディレクターでもある呂志和博士は、北京大学生命科学学院に1億2000万元を寄付すると発表した。呂志和生命科学基金を設立し、「呂志和ビル」と名付けられる生命科学の新研究棟を建設するためである。寄贈調印式は9日、香港で行われた。

北京大学学長の林建華教授と副学長兼北京大学教育基金会副会長の王博教授がそれぞれ北京大学と北京大学教育基金会を代表して、呂志和博士との寄付契約に調印した。彼らはまた、教育の大義に対する惜しみない寄付、および中国の生命科学教育・研究への多大な支援をたたえて、呂博士に「Peking University Outstanding Educational Contribution Award(北京大学優秀教育貢献賞)」を授与した。

K. Wah International Holdings専務理事のアレクサンダー・ルイ氏、LuiChe Woo Management Limitedの最高経営責任者(CEO)(家族慈善事業)であるビッキー・リー氏、北京大学生命科学学院長の呉虹教授、北京大学教育基金会事務局長のリー・ユニング氏、北京大学香港・マカオ・台湾問題事務所副所長のワン・ヨン氏、北京大学教育基金会事務局次長のゲン・シュー氏、さらにK. Wah Groupの経営陣が式典に出席し、この重要な瞬間を目撃した。

呂志和博士はあいさつの中で「教育と科学研究の支援に努めることは、過去数十年の私の不変の願いであり、一貫して追求してきたものであった。今日、北京大学の生命科学研究・教育の支援と推進、また基幹技術に関する科学研究・教育の国家基盤建設に役立つことができて誇りと名誉を感じる。北京大学指導部による人類の将来の発展に対する広い視野、長年にわたり中国の生命科学を発展させてきた確固たる努力に感謝したい。また、この機会に、中国の高等教育機関が引き続き遠大で革新的な研究を追求し、中国と世界のためより多くの科学研究人材を育成し、ひいては将来の人類の福祉に貢献することを奨励したい」と語った。

北京大学の生命科学学院研究棟「呂志和ビル」は2018年初めに完成し、運用を開始する予定で、北京大学創設120周年の重要な前触れになる。延べ面積2万6900平方メートルの7階建てビルの機能上の目的は、現代生命科学の先進的な学際研究分野を重視し、生命科学研究支援に不可欠の高級設備プラットフォームの役割を果たすことである。新ビルは完成と運用開始にあたって、生命科学に大きな影響と広範囲の方向性がある生命、認識、医療に関する未開分野研究を推し進めることが期待されている。

北京大学学長の林建華教授は「北京大学より古い歴史を持つ世界の大学のリストは長いものかもしれないが、北京大学ほど国家の運命と密接な関係がある教育機関があるとは思えない。呂博士は北京大学だけではなく、国家とわれわれの将来も支援している。今日、呂博士は、われわれが生命科学専用の最高の施設を建設して人材を育成し、生命科学の調査研究活動を容易にすることを支援する。この施設は北京大学創設120周年を記念する貴重な贈り物で、中国の国家全体、国民、さらに次世代の人類の利益になる善行である。したがって、私はここで、呂博士に最も深い敬意と感謝を表したい」と語った。林教授はまた、香港各界の友人たちに、来年の特別記念祭典で大学を訪れ、大学とともに成長するよう呼びかけた。

林教授は「呂博士が創設したLUI Che Woo Prize-世界文明賞はひとつの分野、方向に焦点を当てるだけでなく、人類と世界文明向上の基礎を築いている。この賞は呂博士の豊かな心と世界改善への心遣いを実証するもので、それは北京大学の理念とも一致する」と付け加えた。

北京大学生命科学学院長の呉虹教授は学院の歴史と業績を紹介し、「北京大学の生命科学学院は中国生命科学分野の同輩の中で全体として最強の能力を有している。『呂志和ビル』の建設は、北京大学が中国と世界の生命科学発展をリードする一層の支えになり、最終的には全人類の利益になる。呂会長のおかげで北京大学の夢がかなう」と述べた。

北京大学の先進的学際研究の重要拠点として、生命科学学院は近年多くの重要な前進を達成してきた。それは中国の生命科学研究を進める主要な高等教育機関である。北京大学の新しい生命科学研究棟(「新棟」)は世界の生命科学研究の迅速な発展の必要性に応えるためにつくられる。それは中国で構築される最大の科学実験プラットフォームで、「Phoenix Project(フェニックス・プロジェクト)」としても知られる蛋白質科学研究イニシアチブを補完するものである。北京大学は新棟によって、中国の生命科学の発展・開発を進めることができると期待されている。

「Phoenix Project」は国家レベルのもので中央政府が主導し、国家発展改革委員会、教育省、北京市政府が出資する大規模な蛋白質科学基礎研究の提供を目指している。国家「Phoenix Project」イニシアチブの重要な貢献者として、新棟は蛋白質、磁気共鳴、光学顕微鏡画像、さらに最先端のクライオ走査電子顕微鏡(Cryo-SEM)を装備し、構造生物学および生物学的高分子の研究に最高の支援を与える。新棟はまた、各階に約550平方メートルの広さがあり、保冷倉庫、細胞学研究室、恒温室、超低温冷凍設備など共有機器室(研究室)も備え、大学の科学者が簡便に利用できるものになる。北京大学生命科学学院長の呉虹教授が率いる研究チームは新棟に移り、腫瘍と幹細胞の生物学的高分子の研究、また小分子薬物の開発に集中し、生命の神秘を解明して人類の健康改善に一役買う。

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