KT Estateのチェ・イルソン代表取締役は、「KTグループが保有しているITインフラをホテルサービスに取り入れて世界中のどのホテルでも見られない新概念のホテル空間とサービスを観光客に提供する」と言って、「これを通じてソウルを訪れた国内外の観光客に革新的な利便性と経験を提供し、地域には観光産業と新たな成長機会を提供する全く新しいホテルを作りたい」と述べた。
▲KT Estateチェ・イルソン代表取締役
▲KT Estateジョン・ジュンス副社長がプレゼンテーションを担当した。
AIサービスが適用されたNovotel Ambassador東大門はICTに基づいた最先端ホテルを目指して7月3日に開館した。客室331室、レジデンス192室、合計523室の規模で全世界Novotel初の「ホテル&レジデンス」複合ブランドを打ち出した。AccorHotelsのグローバルスタンダードによりAccorAmbassador Koreaが運営を主管する。
KT及びKTグループ会社は既存ホテルの快適さはもちろん、革新的なICTを通じて利用者に新たな体験を提供する計画だ。また、AIなど5Gに基づくサービスを一番最初に体験することができる空間として、今後5G大衆化をリードするという目標を持っている。
Novotel Ambassador東大門に適用された「GiGA Genie」は2017年1月に発売された以降、リリース15ヶ月ぶりに加入者90万確保するなど、韓国を代表するAIサービスとして挙げられている。KTはGiGA GenieベースのAIアパートを出したことに続いてホテル、自動車など様々な生活空間にAIサービス領域を拡大している。
■音声とタッチで「GiGA Genieホテル」利用、「Genieフォン」で24時間ケアサービス
Novotel Ambassador東大門には国内初にKTのAI技術を集約した「GiGA Genieホテル」が適用された。GiGA Genieホテルは音声認識だけでなくタッチスクリーンまで揃えて客室で簡単かつ迅速にホテルの様々なサービスを利用することができるインフォテインメントシステムである。音声とタッチで24時間いつでも照明や冷暖房制御、客室備品申請、ホテル施設情報の確認はもちろんTV制御や音楽感想も可能である。
既存ホテルは室内温度調節のためリモコンを使用したり、温度調節機を調整する必要があった。これとは異なりNovotel Ambassador東大門ではベッドに横になったり、他の仕事をしながら「Genie、室内温度を20度に合わせて」と言えばすぐ温度が調節される。
また、部屋で利用金額を確認したり、チェックアウトを行うことができるなど進化したコンシェルジュ機能を提供する予定である。今年中に客室から声だけでミニバー、ルームサービスなどを便利して決済までできる機能も適用する予定である。これにあわせ外国人利用客の増加に応じて英語だけでなくサポート外国語を拡張し、コンテンツを補強する計画だ。
KTはNovotel Ambassador東大門の宿泊客に宿泊期間24時間ケアサービスを提供するため、ホテルのスマートコンシェルジュフォンである「Genieフォン」を提供する。Genieフォンはホテルや仁川空港で受領して使用することができ、宿泊中の国内・外の通話とデータ使用、交通カード、観光情報、客室制御、付加価値税還付(Tax Refund)などのサービスを利用することができて外国人宿泊客に高い呼応が予想される。
ホテリアーが直接発掘したホテルの周辺グルメ情報はもちろん韓国観光公社の情報を連携した主な旅行地や祭り情報など充実したコンテンツを備えている。Genieフォンはコンテンツを継続的にアップデートして地域商圏活性化にも資するという計画だ。KT EstateはGenieフォンの24時間コンシェルジュサービスが地域の祭りや商圏の活性化を通じて周辺地域の不動産価値向上にも寄与するものと期待している。
Novotel Ambassador東大門は顧客サービスだけでなくホテル管理にも最先端システムを導入した。知能形映像分析セキュリティサービス「GiGAeyes」、KTがリリースした世界初の統合エネルギー管理プラットフォーム「KT-MEG」などが代表的だ。GiGAeyesはホテル内部はもちろん外部にも適用されリアルタイムで部外者の侵入や徘徊を感知、リアルタイム火災監視や犯罪予防などの役割をする。KT-MEGはホテルの電力使用をビッグデータで分析して電力使用量照会や予測、ピーク時間帯の電力管理などを通じて最適のエネルギー管理システムを提供する。
▲GiGA Genieは現在韓国語と英語を支援する。中国語と日本語などが追加される予定である。
▲国内外Accorメンバーシップユーザーは東大門で異色的な宿泊体験を享受できるようになった。
■2022年までにソウル地域の革新サービスを提供する4つの最先端ICTホテルオープン
KTとKT EstateはNovotel Ambassador東大門をはじめ、最先端ICT技術を取り入れたグローバルブランドホテルを2022年までにソウル市内の4つの核心商圏に披露する計画である。来年中、狎鴎亭駅の近くにHyattのAndazブランドのホテルをオープンし、2021年6月には松坡にAccorHotelsのブランド、2022年4月には明洞にMarriottブランドのホテルをオープンして合計2,000室の客室を確保することになる。
Novotel Ambassador東大門に続いて披露する3つのホテルにはAIはもちろん、5Gベースの様々な革新的なサービスを提供する空間となる見込みである。ソウル市が推進している都市再生事業を通じて新たな観光名所が増加しながら韓国を訪れる外国人観光客が徐々に増える見通しだ。KTとKT Estateは4つの船団ICTホテルを外国人観光客が5Gをはじめ大韓民国の革新技術を体験することができるまた一つの「観光名所」を作るという目標を持っている。
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