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[メディア・アクチュアリー]メディアコマースの成功、どのようにコンテンツにコマースの要素を組み合わせるか悩む瞬間から失敗だ

コンテンツキュレーター徐希禎博士の[Media Actually]
あなたのコンテンツの経験にストーリーを加えたコンテンツのキュレーター、徐希禎(ソ・ヒジョン)です
記事公開日時 : August 17, 2018, 12:04 pm
ACROFAN=徐 希禎 | press@acrofan.com | SNS
 
CJ E&MとCJ O Shoppingが結合したCJ ENMが今年の7月、正式に発足した。CJ ENMは国内を越えて世界的な融複合コンテンツコマース企業として成長したいという計画で野心的に登場した。コンテンツ企業とコマース企業が国内で最初に合併した事例であることはもちろん、CJ O ShoppingのコマースがCJ E&Mのメディアを吸収合併した形という点で業界に関しての関心がこれまでの以上に高い。果たして先駆者としてどのようなメディアコマース市場の絵を描き出すことができるか好奇心半分、心配半分であるのだ。

このようにCJ ENMのようなメディアコマース中心の会社が登場することになったのは何よりもメディアとショッピングの境界が崩れコンテンツと商品を同時に供給するビジネスモデルの可能性が見えたからだ。代表的に今年の3月、CJ O ShoppingのPBブランドであるOdenseの「ヤンテ六角皿」の販売数が約70%増加した。まさにtvNの番組「ユン食堂2」の人気に負って俳優のチョン・ユミがホットクとアイスクリームを清潔に込めたいわゆる「六角ホットク皿」も飛ぶように売れたのだ。文字通りコンテンツが売上を引き出した典型的なメディアコマースの成功事例である。

この他にも様々なメディアコマースの成功事例が続々と現れながらメディアコンテンツ事業を最大限自然にコンテンツの中にコマースを溶かし出すことができる方案を模索している。もしも利用者の視聴権を妨害したり、自然に表現できない場合、むしろ消費者から白い目で見られるかもしれないからだ。このような事情のせいでコンテンツ制作者の立場ではどのようにそしてどれくらい自然にコマースをコンテンツによく吸い込ませるかがメディアコマースの最大の悩みとなった。

しかし実際にこれまでの成功事例として挙げられているメディアコマースのコンテンツを見ると、これらがコンテンツの中にコマース的要素をよく溶かしたから成功したわけではなかった。これは「方法」に過ぎただけで本質はなかったということだ。実際にメディアコマースで成功した番組を見るとこれらはこれまでのコンテンツで扱わなかった「ライフスタイル」に注目したところにあった。過去人気コンテンツを思い出してみると簡単に理解することができる。過去人気のあった1泊2日、ランニングマン、無限挑戦などの芸能コンテンツは人の基本的なライフにあまり関心を持たなかった。さらに食べることや眠ることなどを無理やり防ぎながらライフスタイルに外面してきた。そうしたらコマース的な要素を入れたとき不自然でひときわ目立ったのだ。

しかし三食ごはん、ヒョリの民宿、ユン食堂などの番組を見ると、これらは人々の最も基本的な衣食住に焦点を置いている。そこに人々が憧れるあるいはこれまで忘れていた、私とは違うライフスタイルなどを多様に見せることによって大きな人気を得た。モッパン、クッパン、チッパンなどの熱風が吹いたのもまさにこのような脈絡で理解することができる。つまり、各番組ごとに差はあるだろうが人々の最も基本となるライフスタイルに再び再照明し、これに対して新たに提示することで人々に大きな共感を得たのだ。人のライフに関する話を扱うものであるからコマース的な要素を解きほぐすにももってこいであった。

したがってメディアコマースに対する悩みはどのように自然であるいは気づけないようにコマース的な要素をコンテンツに入れるかの方法論的で非本質的な部分になってはならない。「コンテンツその本質」に戻り人々がコンテンツを見て感じることに焦点を置いてどのように人々の生活の中にコンテンツのストーリーを溶かし出すか、どのように人々に新たなライフスタイル、さらには人生を見せるかについての悩みから出発しなければならないだろう。

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