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レビュー完璧なスクリーン活用で舞台構成の教科書を見せてくれたミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド:愛と殺人編」

記事公開日時 : December 20, 2018, 11:09 pm
ACROFAN=徐 希禎 | press@acrofan.com | SNS

「よく活用した一つのスクリーン、数多い舞台装置も要らない」

最近ミュージカル公演界ではスクリーンを活用して舞台装置を構成することが普遍化されている。限られた舞台空間と限られた予算の中でスクリーンほど様々な方法で舞台装置を構成できるものがないからである。特に物理的に実現できない背景とか基本的に多くの舞台装置を要する作品の場合、スクリーンの役割はさらに重要である。今は観客のレベルと期待も高まったため、大概なスケールや完成度では観客を満足させることは簡単ではなく、中途半端な装置では劇の没入を落とすこともある。したがってスクリーンをうまく活用さえすれば、大概な舞台装置より役割をきちんと果たしこなす。

しかし、ミュージカル作品の中でスクリーンをうまく活用するということは思ったより簡単ではない。基本的にはスクリーンがなかった舞台空間で人々が拒否感を感じない程度だけで活用しなければならない。舞台でスクリーンは補完材であるだけで代替材ではないからである。えてして生半可に構成する場合には舞台構成が疎かだという批判を受ける可能性もある。結果的にスケールと完成度を拡大させながらも物理的な舞台装置と乖離感が少なく、没入度を損なわないくらいで自然に溶け込ませなければならない。特に舞台空間が限られたミュージカルであるほどスクリーンの活用は重要な課題ではないと言えないだろう。

そのような面で「ジェントルマンズ・ガイド:愛の殺人編(紳士のための愛と殺人の手引き)」はスクリーンをうまく活用した教科書の事例と呼んでも十分に遜色がないほど驚くべきの舞台構成力を示している。ミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド」はブロードウェイで4大ミュージカルアワード「最優秀ミュージカル」グランドスラム達成とともにすでに作品力を認められた作品である。したがってこの作品の場合、これをどうやって国内舞台でよく実装するのかが重要なカギであった。


「ジェントルマンズ・ガイド」は弘大アートセンターで公演中であるが、誰もが知っているように舞台規模が大規模に当たる会場ではない。また、ミュージカル内容上、9人以上の人物を消化しなければならないのはもちろん大邸宅、スケートリンク、聖堂鉄塔、エジプト、インド、アフリカなど多様な舞台背景が出るため、多くの舞台装置が必要となるのも事実である。これによって「ジェントルマンズ・ガイド」ではスクリーンを積極的に活用してこれを解いて行ったが、舞台背景を適切によく表現したのはもちろん核心をうまく反映して劇の楽しさを加えた。スクリーンで貧しい舞台装置を代替したのではなく、スクリーンの極の没入渡と完成度を加えたのだ。

これが可能だったのには何よりも俳優たちの役割が非常に大きかった。俳優たちは観客がスクリーンに出る背景を画面に意識せず、実際の舞台背景として認識して劇に集中するようにステージと一つになる完璧な演技力を披露した。特に主人公のモンティ・ナバロが聖職者のダイスクイスと会う場面ではスクリーンだけで聖堂鉄塔に上る場面と頂を表現したが、二人の俳優の演技力とスクリーンが出会い劇に最も忠実な聖堂鉄塔の場面が完成された。
しっかりしたストーリーによく構成したスクリーン舞台装置でミュージカルの新たな可能性を見せてくれたミュージカル「ジェントルマンズ・ガイド」。今後ともこのようなミュージカルがたくさん登場してミュージカル界も多彩に変化なることを期待する。

 


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