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Wi-SUNアライアンスとテレメータリング推進協議会(JUTA)が JUTA通信プロファイル向けの認証プログラムを発表

記事公開日時 : May 28, 2019, 5:00 am
ACROFAN=PRNasia | hkcs@prnasia.com | SNS

NPO法人テレメータリング推進協議会

東京, 2019年5月28日 /PRNewswire/ -- NPO法人テレメータリング推進協議会(JUTA)(理事長:照井恵光)とWi-SUNアライアンス(会長:Phil Beecher)は、本日、JUTAプロファイル仕様の認証プログラムが利用可能となった事を発表しました。JUTAプロファイル仕様は、JUTAが制定したテレメータリング用通信規格Uバスエアの無線通信層レイヤ1(PHY)およびレイヤ2(MAC)に対応する技術仕様です。JUTAとWi-SUNアライアンスは、Wi-SUNアライアンスが持つ無線製品に関する堅牢で厳格なテストと認証に関する専門知識を、JUTAが推進するUバスエアの普及に活用するために協力しました。

図 1. Uバスエアを利用したテレメータリングシステムの構成例
図 1. Uバスエアを利用したテレメータリングシステムの構成例

今回の協力により、Wi-SUNアライアンスのグローバルな試験機関のエコシステムを活用して、JUTAプロファイルに定義されているPHYおよびMACに関する相互接続認証ができるようになります。認証の対象となるものは、都市ガス・プロパンガス・水道等のスマートメータリングに関連する各種機器、およびそれらを構成するデバイス、モジュール等です。JUTAプロファイルの認証プログラムで用いる試験装置(TE)および認証テスト用基準器(CTBU)はWi-SUN Allianceが用意し、日本国内で複数の試験機関に導入されています。Uバスエア製品を用いたビジネスを検討している企業は、これらの試験機関が提供するサービスを利用して、JUTA認証の取得に必要なPHY/MACの試験を実施できます。

  • JUTAプロファイルについて

JUTAプロファイルは、JUTAが開発したUバスエアプロトコルのPHY/MAC層に適用する、IEEE802.15.4規格を使用した無線通信仕様です。Wi-SUN Allianceは、JUTAプロファイル認証プログラムのために、同プロファイルのコンフォーマンス試験仕様と相互接続性仕様を開発しました。JUTA認証プログラムにより、Uバスエアに対応した各種機器のマルチベンダーでの相互接続を実現します。

NPO法人テレメータリング推進協議会(JUTA)標準化委員会の羅知孝嘉委員長(株式会社TRY24)は、「このたびWi-SUN アライアンスとJUTAが共同で策定した試験仕様に基づき、UバスエアのPHY, MAC層に対応するWi-SUN JUTAプロファイルの認証プログラムが開始されることを、たいへん喜ばしく思います。これにより、Uバスエアが広く活用されることを期待します。」とのコメントを寄せています。

Wi-SUNアライアンス理事会の原田博司議長(Chair of the Board)[京都大学、情報通信研究機構(NICT)]は、「Wi-SUN認証プログラムは電力・スマートメータリングにおいては日本で2000万台以上の導入実績があり、高信頼で相互接続可能な無線ネットワークを構築できるプログラムとして高く評価されています。今回、新しい認証プログラムを利用することにより、相互接続性のある、高信頼で安定したスマートメータリングがガス・水道等の世界でも実現ができ、今後のIoT普及を牽引し、持続可能な社会の実現に貢献すると確信しています。」と述べています。

Wi-SUN JUTAプロファイル仕様を策定したWi-SUNアライアンス JUTA WGの遠藤秀樹リーダー(東京ガス株式会社)は、「Wi-SUN JUTAプロファイル仕様は、Uバスエアを使ったテレメータリングシステムを構築するために必要となるPHY, MAC層の相互接続を想定した仕様です。これに対応した認証プログラムを用いることにより、Uバスエアのマルチベンダー化が促進され、都市ガス・LPガス事業者は安定かつ安価にガススマートメーターやIoTサービスの無線システムの調達を行うことが可能となります。東京ガスは本認証に先駆けて、Wi-SUN JUTAプロファイルを搭載した無線システムを活用して、自宅のドアや窓の施錠状態・開閉状況および家族の帰宅などを確認できる、くらし見守りサービスの導入を開始しました。」と述べています。

  • NPO法人テレメータリング推進協議会(JUTA)について

JUTAは、ガス会社、デバイスメーカー、システムインテグレーターなど約85の企業・団体で構成された非営利団体で、エネルギー使用量の「見える化」の推進により低炭素社会の実現に寄与するとともに、利用者の安全・安心の確保、見守りサービス等の普及推進、企業の業務合理化・効率化などを目的とし、テレメータリングシステムに関する技術標準化などを行っています。JUTAが標準化を進めるUバスエアは、超低消費電力でマルチホップ多段中継が可能なテレメータリング向け無線通信規格で、920MHz帯無線を利用し、PHY層、MAC層には世界標準のIEEE802.15.4通信規格を採用しています。メッシュネットワーク、経路の自動選択機能などにより、ネットワーク構築が簡易で、高い伝送信頼性を持ち、対応範囲の広い無線ネットワークを提供します。Uバスエアを利用したテレメータリングシステムの構成例を図1に示します。

  • Wi-SUNアライアンスについて

Wi-SUNアライアンスは、業界をリードする世界各国の企業で構成された会員制のグローバルな非営利団体です。Wi-SUNアライアンスは、IEEE 802、IETF、TIA、TTS、ETSIなどが策定するオープンな国際標準を活用して、スマートシティ、スマートグリッド、IoT(モノのインターネット)などのアプリケーションで利用できる相互運用可能な無線ソリューションのグローバルな普及促進を使命としています。Wi-SUNアライアンスは様々な業界に門戸を開いており、シリコンベンダ、製品ベンダ、サービスプロバイダ、公共事業団体、大学、企業、市町村、地方自治体など、世界で200以上の会員が参加しています。

詳しい情報は、https://www.wi-sun.org を参照ください。

写真: https://mma.prnewswire.com/media/893018/2478394_jp.jpg

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