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SK-KT-LGU+、移動通信3社新型コロナウイルス事態に対抗してサービス支援策を提案

記事公開日時 : April 2, 2020, 4:37 pm
ACROFAN=Bora Kim | bora.kim@acrofan.com | SNS
韓国で新型コロナウイルスの感染者が初発生してから二ヶ月が経った。各地域の自治体や関係者たちは社会的距離置き、全国民マスク着用などを介して新型コロナウイルスの拡散を阻止しようと努力している。多くの企業が続々と寄付を通じて国民に力になろうとする中で、移動通信3社のSK、KT、LGU+も寄付はもちろん、各社の技術とサービスを通じて顧客支援に乗り出している。

まずKTは、全国の2万3千個の薬局を対象に小商工人専用有線電話通話連結音サービスであるKT「リンゴビーズプラス」を3ヶ月間無料で提供する計画だ。薬局を対象とする有線通話連結音無料提供は去る9日から施行されたマスク5部制で公的マスクを販売している薬局の業務効率を高めるための措置である。薬局の中でもKT有線電話を使用して114案内名に登録された薬局が対象となる。

リンゴビーズプラスは、顧客が店に電話をかけると既存通話連結音の代わりに営業時間、場所案内などのコメントを聞かせてくれるサービスで、セルフ製作音源(Biz Text To Speech)を無制限に製作することができる。顧客が背景音を選択し、200文字以内でフレーズを入力すると、通話連結音にすぐにコメントが反映される。既存のリンゴサービスを利用していた薬局は無料でサービスを利用することができ、新規にリンゴビーズプラス(月4千4百ウォン、付加価値税を含む)を申請した薬局は今月から3ヶ月間別途料金なしで利用が可能である。

教育部のガイドラインに基づいて開学が遅くなった学校や教育機関では、インターネット講義(サイバー講義)を実施し始めた。これにKTは新型コロナウイルスの余波で開講を2週間延期した大学が「サイバー開講」を開始したことに合わせて、オンライン講義が円滑に行われるように乗り出した。

サイバー開講に伴う不便を最小限に抑えるためKTは地域別ICT技術センターを中心に、技術サポートシステムを準備した。 KTインターネット回線をベースに電算網を運用している全国の大学が円滑にオンライン講義を提供するよう大学別の状況に合わせてインターネットの容量を緊急増設し、9日の基準で全国120個の大学でインターネット容量緊急増設を完了した。

また、KTは大学別専任技術者を投入して、オンライン講義を行いながら発生した問題解決を支援し、専門技術コンサルティングを提供している。KT ICT技術センターの技術者を中心にKTが提供するネットワーク区間の診断とともに、必要な場合に大学が独自保有したサーバ設備等のIT分野の総合コンサルティングを実施する。

すでにKTは16日、大学のサイバー開講に先立ち、13日から果川社屋に「大学オンライン講義コミュニケーション対応総合状況室」を設け、6つの地域に現場対応室を稼働した。また、大学別講義の有形、接続方式分析やトラフィック増加量予測で対応計画を策定する一方、KTの主要なネットワーク区間のトラフィック変動状況のリアルタイム監視を強化した。

▲KTはサイバー開講に伴う不便を最小限に抑えるため、地域別ICT技術センターを中心に技術支援システムを準備した。 (写真提供=KT)

LGU+はKTと一緒に新型コロナウイルスで営業に困難な販売代理店への人件費や家賃の運営資金を緊急支援することにした。KTは大邱・慶北地域の販売代理店に2月の家賃の50%を、残りの地域販売代理店には30%を支援し、LGU+は大邱・慶北地域を含む全国2000個の販売代理店を支援するため、2月の店舗運営資金25億ウォンを緊急支援する。

またLGU+は韓国MVNO(仮想移動体通信事業者)事業者のために今月のオンライン販促物も支援する。支援対象の韓国MVNOはスマテル、アイズビジョン、ヨユレコムなど中小企業をはじめ、エネックステレコム、エスワン、インスコビなどU+MVNOパートナーズ11社であり、子会社は除外される。各事業者ごとに必要物品を収集してミニ空気清浄機、無線充電器、補助バッテリー、コーヒークーポンなど顧客選好度が高い製品や新型コロナウイルスで需要が急増した手洗浄剤を支援することを決めた。

これと共に新型コロナウイルスの危機状況に備えて、顧客センターと放送通信網運営の二元化を強化する。LGU+は16日、大邱地域の顧客センター閉鎖で約400人の相談員が一斉に在宅勤務に突入し「顧客センター-店舗」の相談運営二元化を進めた。これを基盤に一日平均9万2000件に達する相談業務を支障なく消化する計画だ。

「顧客センター-店舗」相談運営二元化は、昨年6月に業界で初導入した「店舗代表番号システム」を指す。顧客の相談電話を顧客センターではなく、携帯電話加入店舗に連結してくれるのが骨子だ。今回の大邱顧客センター閉鎖と同時に、一日約2500件のオフライン店舗の相談量を2倍に増やし、全国1600個余りに達する店舗内に顧客センターと同じ相談環境も構築した。これにより一日平均5万3000件のモバイル顧客センター電話相談件の約10%を店舗で処理することになる。

▲LGU+は、新型コロナウイルスの危機状況に備えて、顧客センターと放送通信網運営の二元化を強化する。 (写真提供=LGU+)

SKTも新型コロナウイルス拡散で困難な中小商工人のためビッグデータベースの文字マーケティングサービス「ティーディール(T-deal)」を活用して全国の中小商工人のマーケティング支援に乗り出す。「ティーディール」は商品ごとに購入可能性が高い利用者に商品の情報確認から購入まで可能な専用のオンラインページに連絡してメッセージを送信するサービスである。利用者は自分のお気に入り商品を最低価額のおすすめを受けて便利に購入できる。

「ティーディール」は購入の全プロセスが非対面で行われるため、新型コロナウイルスの拡散懸念を最小限に抑えながら中小商工人の商品の販売を助けることができる。オンライン決済と配送システムを備えていない中小商工人を支援するための独立したシステムも運営する。全国の中小商工人は来る20日までオンラインホームページを通じてティーディールサービス利用申請をすることができ、国家が指定した中小企業に登録されたすべての企業は誰でも自由に申請することができる。

これと共に在宅勤務と社会的距離置きなどで外出を自制している人には、人工知能スピーカーのヌグ(NUGU)専用コンテンツ「ヌグ心見る」の瞑想プログラムサービスを無料で提供し、子供たちの仮想遊び場として「ジャンプAR」サービスを提供している。

AIスピーカー「ヌグ」は非対面サービスとして昨年からの緊急呼出や認知症予防サービスなど、様々な高齢者介護サービスを提供し、現在ヌグの月利用者数は700万人ほどだ。「ヌグ心見る」は全41種の瞑想コンテンツで構成されており、朝・夜瞑想2種、呼吸瞑想20種、慈愛瞑想11種である。ソウル医療院と協力して隔離患者や医療スタッフのため別々に製作したコンテンツとして、新型コロナウイルスと関連する瞑想8種を含まれており、今後瞑想コンテンツを継続的に更新する計画である。

「ジャンプAR」アプリケーション内に新設された機能である「ARオープンギャラリー」は、ARベースの動物写真を他のユーザーと一緒に見て楽しむサービスで、公開2週間で約3000枚の写真がアップされた。利用者はお気に入りの写真や映像に「いいね」を押して、他の人のコンテンツを鑑賞して友達と簡単に共有することができる。

「ARオープンギャラリー」の導入画面には、「レッサーパンダ」のように腕を上げた姿で写真を撮ったり、ティラノサウスがビルのロビー階に歩いている様子などの写真が多数の「いいね」を受けて人気を集めている。また、レッサーパンダやアルパカ、ウェルシコギなどかわいいAR動物を背景におもしろい写真を載せながら新型コロナウイルスのせいで家だけにいる子供たちに外に出ない状況の中で遊び場になっている。

▲SKTは新型コロナウイルスで疲れた心が癒されるよう、ヌグ(NUGU)専用コンテンツ「ヌグ心見る」の瞑想プログラムサービスを提供する。 (写真提供=SKT)


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