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POSTECHハン・セグァン教授チーム、糖尿病診断・治療ための無線駆動スマートコンタクトレンズを開発

記事公開日時 : April 27, 2020, 3:51 pm
ACROFAN=Bora Kim | bora.kim@acrofan.com | SNS
POSTECH(浦項工科大学)の研究チームがコンタクトレンズを着用するだけで糖尿病診断が可能で、さらに一歩進んで糖尿病性網膜症を自ら治療する無線駆動「スマートコンタクトレンズ」技術を開発した。
 
POSTECH新素材工学科のハン・セグァン教授、クム・ドフィ氏、キム・スギョン氏、電子電気工学科のシム・ジェユン教授、グ・ザヒョン氏の研究チームは、電気信号で薬物放出を調節して糖尿病を診断し、治療することができる無線駆動スマートコンタクトレンズを開発した。この研究の結果は最近世界的なジャーナルであるサイエンスアドバンス(Science Advances)に掲載された。

今回研究チームが開発したスマートコンタクトレンズは生体適合性高分子で製作され、バイオセンサー、薬物送達システム、データ通信システム等が集約されている。
 
 
研究チームは糖尿病ウサギモデルで、スマートコンタクトレンズで分析した涙の中の糖濃度が血を抜いて測定する既存の糖測定器で分析した血糖値と一致することを確認し、スマートコンタクトレンズの中の薬物によって糖尿病性網膜症治療が可能であることを確認した。
 
最近ではこういうスマートコンタクトレンズの基盤技術を活用して糖尿病の診断・治療だけでなく、アルツハイマー病やパーキンソン病のような脳疾患やうつ病などの精神疾患を電気刺激で治療できる電子薬システムで活用範囲を広げるための研究を行っている。
 
研究チームはリアルタイム生体分析とともに、自ら制御される治療用スマートコンタクトレンズが開発されることで、ウェアラブルヘルスケア関連産業に迅速に適用することができるものと予想している。

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