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サムスンバイオロジックス、初海外前進基地米サンフランシスコCDO R&Dセンター開所

記事公開日時 : November 2, 2020, 2:19 pm
ACROFAN=辛 承羲 | seunghee.shin@acrofan.com | SNS

29日午前、サムスンバイオロジックス(代表取締役キム・テハン)は、米国サンフランシスコ(CDO委託開発)R&Dセンターのオンラインニュース式を開催した。

サムスンバイオロジックスは、本社のCDO R&Dプラットフォームを実装した前進基地を設立し、米国西部地域の委託開発サービスの需要を重点的に対応させるという立場である。また、CRO-CDO-CMOの「ワンストップサービス」を実装し、それぞれの分野で最高の企業になるという目標を設定した。

キム・テハンサムスンバイオロジックス代表は「サンフランシスコには約2500個の生命科学企業が密集しており、バイオ製薬産業のメッカとも言える。初期グローバルCDO R&Dセンターを成功的に構築することにおいて本社とのコミュニケーションの面でもサンフランシスコが有利であるため、初進出地として米国サンフランシスコを選ぶことになった。」と、「2020年以降、今後10年をグローバル展開の期間に定め、サンフランシスコを皮切りにボストン、ヨーロッパ、中国などで持続拡大していくものである。これらの拡張により新しいバイオ医薬品の研究、開発、生産(CRO / CDO / CMO)に至る全過程で、顧客満足度を最大化することができるように努力していくつもりだ。」と説明した。

 
◆ネクストドア(Next Door)CDOパートナーとしての跳躍のための本格的なグローバル進出

サンフランシスコCDO R&Dセンターでは仁川松島本社の最新CDOサービスプラットフォームがそのまま構築された。まず最小限の規模で開館され、今後顧客の需要増加状況に合わせて設備を段階的に拡大すると説明した。サムスンバイオロジックスはこのセンターを通じて現地のグローバルビッグファーマ、バイオテックと近い距離でより緊密かつ迅速なコミュニケーションをし、顧客社の医薬品開発プロセスをサポートする「ネクストドアCDOパートナー」へ跳躍すると発表した。これでよりサムスンバイオロジックスは、これまでいくつかの海外顧客が提起してきた視差や低い地理接近性への懸念を解決できるようになった。

サムスンバイオロジックスは顧客社の接近性をさらに強化するため、潜在的な顧客が密集している主要グローバルバイオクラスターにCDO R&Dセンターをボストン、ヨーロッパ、中国などに追加で構築していく計画である。これにキム・テハン代表は「2021年のうち、米国東部地域と西ヨーロッパにCDO R&Dセンターを開館する予定である。中国は時差や物理的な距離などで比較的容易であるため、当分の間は仁川松島本社から預かるが、潜在的な顧客が急増しているため、今後中国の現地にも設立する計画である。」と明らかにした。

一方、サムスンバイオロジックスのCDO事業は2018年に進出の以降、2年ぶりに60件ほどの受注契約を確保するなど、グローバル市場で頭角を表わしながら急速に成長している。米国食品医薬局(FDA)の臨床計画承認2件、欧州医薬局(EMA)の臨床計画の承認1件に相次いで成功しており、細胞株開発段階から委託開発したジアイイノベーション(GI Innovation)の課題が中国のSimcereに9000億ウォン規模の技術輸出に成功したりもした。

特にサムスンバイオロジックスのCDOは、「Faster&Better」というスローガンで速度や価格競争力を確保するための努力を期している。細胞株開発から医薬品原料の生産までの6ヶ月、完済生産まで7ヶ月で所要期間を大幅に短縮した。これは現在グローバル主要企業が掲げる同じカテゴリの開発期間である12ヶ月より約二倍速い水準である。

 
◆CRO-CDO-CMOエンドツーエンドサービスで三つのチャンスを逃さない

サムスンバイオロジックスは2010年バイオ医薬品CMO事業でバイオ産業に第一歩を踏み出した以降、急成長を続けてきた。現在は36万4000リットルの3つの大きなバイオ医薬品の生産設備を保有している。第4工場は2022年末からGMP運営準備予定であり、可動に突入するとサムスンバイオロジックスは合計62万リットルの生産規模を保有することになる。

サムスンバイオロジックスはグローバル最大生産CMOにとどまらず、委託研究(CRO)-受託開発(CDO) - 委託生産(CMO)に至る「エンドツーエンドのワンストップサービス(end-to-end one stop service)」システムを構築して、顧客満足度を最大化するという戦略を樹立した。このためサムスンバイオロジックスは2018年CDO市場進出に続き、最近CROへ事業部門を拡大している。抗体作製サービスを含むCRO事業に2021年本格的に着手し、2030年グローバル最高CRO企業として位置づけるという目標を立てた。

特に第4工場は、細胞株開発から最終製品の生産まで一つの工場で可能なワンストップサービスの決定版としてデザインされた。このワンストップサービスをもとに2030年までCMO物量の50%をCDO事業を通じて確保するという計画である。

キム・テハン代表は「サムスンバイオロジックスは松島干潟で始まったけど、2020年CMOチャンピオンを達成しており、今回サンフランシスコでの海外初CDO R&Dセンターを皮切りに2022年まではCDOグローバルチャンピオンを達成することを目標としている。今年開始するCROはバイオ新薬と抗体作製サービスを本格的に着手拡大するものであり、2030年までにはCROグローバルチャンピオンに挑戦する計画だ」と、「CRO/CDO/CMOのワンストップサービスを通してバイオテック顧客社がより良い効能と品質のバイオ新薬をより安く開発及び生産、供給できるようにすることで、最終的にはサムスンバイオロジックスが人類の健康を増進して生活の質を向上させるために貢献したい。」と述べた。


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