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PwC:COVID-19の経済への影響にもかかわらず、2020年下半期にM&A評価が急増

記事公開日時 : January 19, 2021, 2:46 pm
ACROFAN=PRNasia | hkcs@prnasia.com | SNS

- 2020年下半期の取引件数は18%増、取引金額は94%増

- メガディールは下半期に倍増

- テクノロジー・通信のサブセクターは、デジタル資産需要の加速につれ最も高成長

- 特殊目的買収会社(SPAC)が約700億ドルの資金を調達

ロンドン

2021年1月19日

/PRNewswire/ -- PwCの最新のGlobal M&A Industry Trends(https://www.pwc.com/gx/en/services/deals/trends.html )分析によると、多くのデジタルまたはテクノロジーベースの資産をめぐる豊富な評価額と激しい競争が世界の取引活動を推進し、M&Aの評価額は急上昇している。

2020年下半期をカバーする分析は、世界の取引活動を精査し、PwCの取引業界専門家からの知見を取り入れ、M&A活動を推進する主要傾向と2021年に予想される投資のホットスポットを特定する。

COVID-19によって引き起こされた不確実性にもかかわらず、2020年下半期はM&A活動が急増した。

PwCのグローバル・ディールズ・インダストリーズ・リーダーであるPwC USのBrian Levyパートナーは「COVID-19は企業にその将来を垣間見るまれな機会を与えたが、多くは見たものを好まなかった。デジタル化加速と事業の変革は即座に最優先事項となり、M&Aはそれを実現するための最速の方法であり、適切な取引のための極めて競争的な状況を創出する」と言う。

2020年下半期の取引活動からの主要知見は次の通り:

- 2020年下半期には、世界全体の取引件数と取引金額が上半期と比較してそれぞれ18%と94%増加し、取引が急増した。さらに、取引件数と取引金額の両方が2019年下半期と比べて増加した。

- 2020年下半期の取引金額増加はメガディール(50億ドル以上)の増加が一因だった。全体として、2020年下半期に56件のメガディールが発表された。上半期は27件だった。

- テクノロジー・通信のサブセクターでは、2020年下半期に取引件数と取引金額が最も大きく伸び、テクノロジー部門の取引件数は34%、取引金額は118%増えた。3件の通信メガディールにより、通信部門の取引件数は15%増、取引金額はほぼ300%の大幅増となった。

- 地域別では、2020年上半期から下半期にかけ取引件数は米州で20%、欧州・中東・アフリカ(EMEA)で17%、アジア太平洋で17%増加した。米州では主に下半期の数件の大型メガディールのため、取引金額は200%以上の増加と最大の伸びを記録した。

▽COVID-19は競争の激しい市場でデジタル資産とテクノロジー資産の取引活動を加速

需要がある資産は、マクロ経済的要因に牽引され、高い評価と激しい競争を求めている。これらの要因とは、低金利、革新的なデジタルまたはテクノロジー対応の企業を買収したいとの願望、企業(現金および有価証券で7.6兆ドル超)とプライベートエクイティ・バイヤー(1.7兆ドル)の両方からの豊富な利用可能資本などである。

比較すると、工業製造のようにパンデミックの打撃を最も受けたセクターの資産や、温室効果ガス排出量「ネットゼロ」への転換などの要因によって形成された資産は、企業が取り組む必要のある構造変化を生み出している。ビジネスモデルの将来の実行可能性が問われる場合、企業は価値を維持するために、行き詰ったM&A機会やリストラに目を向ける可能性もある。 

▽ディールメーカーは価値創造の評価を非伝統的ソースに拡大

環境・社会・ガバナンス要因(ESG)の影響など価値創造の非伝統的ソースは、ディールメーカーが高い評価と強い需要からの収益の保護と最大化に注力しているため、彼らによってますます考慮され、戦略的意思決定とデューデリジェンスに組み込まれつつある。

グローバル・ディールズ・リーダーでPwC SpainのMalcolm Lloydパートナーは「そこには非常に多くの資本があるので、優れた企業は高収益を求め、実現している。これが続けば(そしてそうなると私はみているが)、M&Aを成功させるためには、価値創造を倍増する必要性がこれまで以上に重要である」と語る。

▽ホットなIPO市場がM&Aに与える影響

過去6カ月間に、極めて活発な新規株式公開(IPO)市場での買収機会のための投資家資本のプールに特別目的買収会社(SPAC)が一般的に使用されるようになった。2020年、SPACは約700億ドルの資金を調達し、米国のIPO全体の半分以上を占めた。プライベートエクイティ企業が最近のSPACブームの主要プレーヤーであり、彼らに有用な代替的資金源を見付けている。2021年には、特に電気自動車の充電インフラ、電力貯蔵、医療技術などの資産を含む、より多くのSPAC活動が見込まれる。

2020年と2021年の知見を得るにはPwCのGlobal M&A Industry Trends(https://www.pwc.com/gx/en/services/deals/trends.html )を参照。

▽注

PwCのM&A Industry Trendsは、消費者市場(CM)、テクノロジー、メディア・通信(TMT)、医療産業(HI)、エネルギー、ユーティリティー・リソース(EU&R)、工業製造・自動車(IM&A)の5業界にわたるグローバル取引活動の年2回の分析である。

▽PwCについて

PwCは、社会における信頼を築き、重要な課題を解決することを存在意義としている。われわれは、世界157カ国の法人のネットワークで、27万6000人以上のスタッフを擁し、高品質な保証、助言、税務のサービス提供にコミットしている。詳細とPwCへの要望については、ウェブサイトwww.pwc.com を参照。

PwCは、PwCネットワークおよび/ないしは独立法人である1社あるいはそれ以上のメンバーファームを意味している。詳細はwww.pwc.com/structure を参照。

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