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LG Innotek、世界初 「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」 開発

記事公開日時 : March 3, 2021, 8:00 am
ACROFAN=PRNasia | hkcs@prnasia.com | SNS
  • Wi-Fi 6E基盤 車載用近距離無線通信部品 
  • 通信性能∙耐久性∙使用性の向上 
  • 「車両インフォテインメントの進化を早めること」

【ソウル(韓国)2021年3月3日PR Newswire】LG Innotek (代表 チョン・チョルドン氏)が世界初の次世代Wi-Fi 技術を使用した 「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」を開発したと2日に明らかにした。これにより、LG Innotekは日本主導の車載通信モジュール市場において優位に立つことができた。

LG Innotekの社員が「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」を公開。本モジュールは、車両内・外の近距離無線通信を可能にする部品として、これまで以上に通信性能、耐久性、使いやすさを一層高めた。
LG Innotekの社員が「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」を公開。本モジュールは、車両内・外の近距離無線通信を可能にする部品として、これまで以上に通信性能、耐久性、使いやすさを一層高めた。

「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」は、運行情報、マルチメディアコンテンツなどを制御する車載インフォテインメント(IVI, In-Vehicle Infotainment)システム、内部スマート機器及び外部共有器をつなぐ、近距離無線通信部品である。6GHz(ギガヘルツ) 周波数帯域を使用する次世代Wi-Fi 6E(6thGeneration Extended、第6世代拡張)技術を使用し、これまでのWi-Fi 5に比べ3倍ほど速いデータ通信速度を誇る。

当製品は通信チップ、RF(Radio Frequency、無線周波数)回路などを結合したモジュールタイプで、オーディオナビゲーション、スマートアンテナなど自動車の内・外部に複数個を装着する。搭乗者は無線により、スマートフォンの映画、ゲームなどを車載ディスプレイやオーディオに接続して楽しんだり、ナビゲーションなどのソフトウェアを簡単にアップデートしたりすることができる。

特に、自動運転技術が拡まり、自動車が娯楽・休息空間へと進化していくにしたがって、車載インフォテインメントシステムの核心部品である、Wi-Fiモジュール性能向上のための企業間技術競争はさらに熾烈化してきた。しかし、車両の内部は密集度が高く、自動車シートなどの構造物により、無線通信技術であるWi-Fi 6Eの性能を具現化するのは簡単ではなかった。

そのような状況下で、LG InnotekがリードするRFとアンテナ技術による、世界初の「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」開発が成功を収めたのである。LG Innotekは17年間、車載通信分野で培ってきた開発力をもとに、通信干渉を最小限に抑えたRF構造及びアンテナを設計し、データ通信性能を一層高めた。これに先立って、LG Innotekは世界初の「車載用2世代V2Xフルモジュール」、「車載用5G通信モジュール」などを相次いで発表し、車載通信分野で技術力を立証している。

  • 通信性能∙耐久性·使用性の向上

「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」を使用すると、搭乗者は車両に搭載されたディスプレイで高画質の映画やAR・VRを活用したゲームを手軽に楽しむことができる。現在商用化されているWi-Fiモジュールは、4K級の映像転送時の速度が遅くなったり、途切れたりする現象が発生することがあった。

当製品のデータ転送速度は、これまでのWi-Fi 5モジュールに比べ3倍ほど速い1.2ギガビット(Gbps)である。高画質の映画を5秒でダウンロードできる速度である。アクセスにかかる時間も2ms(ミリ秒、1msは1000分の1秒)程度で、これまでに比べて最大1/7ほどに短縮した。高画質の映像を転送する際に、速度低下や途切れが発生しない理由である。

データ速度の向上は、Wi-Fi 6E技術がこれまでの2GHz、5GHz周波数だけでなく、6GHz帯域を使用できるからである。周波数が高いほどデータ転送量は大きくなる。使用できる帯域幅(電波が移動する道幅)も2GHz、5GHzに比べて2倍に広くなった。一度に転送できるデータ量が増え、データを送る帯域幅が広くなったため、速度が速くなるのは当然である。

「車両用のWi-Fi 6Eモジュール」は、数人が同時にアクセスしてもバッファリングや切断現象がない。独自のRFやアンテナ技術を使用することにより、密集度の高い車両内部で通信干渉しないように設計した。

また、当製品は -40℃~+85℃ の急激な環境変化にも耐えられる耐久性を確保している。真冬の外部長期間駐車や、コンテンツの転送時に発生する高温でも簡単には変形しない。回路接合部の表面積を広げることにより、繰り返し起こる収縮・膨張による部品破損のリスクを大幅に軽減した。本モジュールは、グローバル車載電子部品評議会であるAEC(Automotive Electronic Council)の信頼性認証を得ている。

「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」は簡単に使用できるのもメリットである。小さくスリムで、既存のモジュールと互換性がある。LG Innotekは、高集積・超精密・モジュール化技術により、クレジットカードの1/6サイズの製品に通信チップ、RF回路など200個以上の部品すべてを搭載している。また、既存のLG Innotekのモジュールと互換性があるため、システム設計の変更なしでWi-Fiモジュールを新しい製品に交換するだけでよい。

  • 「革新製品で車両インフォテインメントの進化を早めること」

LG Innotekは、「車載用Wi-Fi 6Eモジュール」で次世代の車載通信部品市場の攻略を積極的に進めるという方針である。グローバルな車載通信モジュール市場において、シェアの1、2位を占めている日本企業に急ぎ追いつき、トップの地位を確立する戦略である。

現在LG Innotekは2022年の製品商用化を目標に、国内はもちろん、北米 ・ヨーロッパ・日本・中国地域のグローバル自動車部品会社を対象としたプロモーション活動を活発に展開している。「車載用Wi-Fi 6Eチップ」を供給したドイツのインフィニオン・テクノロジーズの協力を得て共同マーケティング活動を積極的に進める計画である。

、電装部品事業部長(常務)(Sung-kug Kim)は, 「次世代モビリティー時代の車載インフォテインメントの重要性はこれからより大きくなり、『車載用Wi-Fi 6Eモジュール』が車載インフォテインメントの進化を早めることを期待する」と話した。さらに、「これからもお客様に便利で安全かつ、楽しいドライブを提供する革新的な製品を引き続き発表していく」と明らかにした。

グローバル市場調査機関のTSR(Techno Systems Research)によると、グローバル車載用Wi-Fi通信モジュールの需要は、2020年の5,120万台から2025年には8,730万台と、70%ほど増加すると予想している。

LG Innotekが開発した「車両用のWi-Fi 6Eモジュール」
LG Innotekが開発した「車両用のWi-Fi 6Eモジュール」

(日本語リリース:クライアント提供)

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