トンネル磁気抵抗効果を利用した画期的なXtremeSense™ TMRセンサーの大手サプライヤーであるクロッカス・テクノロジー (Crocus Technology Inc.) は本日、CT430およびCT431絶縁型電流センサーを発表した。各センサーの帯域幅は1 MHz、全温度範囲にわたって総誤差は1%未満である。高速動作と高精度の出力により、より小型で効率の高い用途向けにシステム設計を最適化できるようになる。ホールセンサーを採用した従来の設計とは異なり、XtremeSense™ TMRセンサーは、広い帯域幅での優れた応答性と高い精度の組み合わせにより、妥協のない設計ソリューションを実現する。
CT43x製品はコアレスデバイスで、クロッカスの最先端テクノロジーXtremeSense™ TMRを活用して、AC電流またはDC電流の極めて小さい変化を検知する一方、-40°C~+125°Cの全温度範囲で総出力誤差1.0%未満という比類ない性能を発揮する。さらに、CT43xにはコモンモード電界に対する堅牢なイミュニティが組み込まれているため、デバイスは外部遮蔽を必要とせずに99%を超える漂遊磁場を除去できる。 クロッカス独自のTMRテクノロジーは、本質的に非常に高い信号対雑音比 (SNR) を達成するため、高精度制御用途または測定用途に必要な高分解能測定を実現する。直線性誤差とオフセット性能も本質的に高度で、通常外部電圧を基準に実施されるシステムレベルのキャリブレーションが不要になるため、CPU使用率が低下して、システム設計を簡素化できる。クロッカス・テクノロジー社長兼CEOのザック・デイリ (Zack Deiri) は次のように述べている。「クロッカスXtremeSense™ TMRテクノロジーのメリットを際立たせる、真に差別化された電流センサー製品を発売できることを大変嬉しく思っています。当社のお客様は、それぞれの用途で達成された性能レベルに驚いています。優れた応答性と精度により、システム設計者が目指す設計の柔軟性を妥協なく実現いただけます。」
製品の機能と性能:
CT430 (5 Vバージョン)、CT431 (3.3 Vバージョン)
0.5 mΩ導体内蔵で20 A、30 A、および50 A用途に対応
総出力誤差+/-0.7% (代表値)
応答時間300 ns、帯域幅1 MHz
低ノイズ、9mArms
イミュニティ99%以上のコモンモード電界除去 (CMFR) 内蔵
過電流検出出力ピン
昨年、生産容量の拡張に投資したため、現在の大量生産に対応する準備が整っている。現在までに、5,000万個を超えるXtremeSense™ TMRセンサーを出荷しており、顧客基盤は急速な拡張を続けている。CT430やCT431など、業界標準の実装面積の製品を使用すると、お客様は既存の製品を簡単にアップグレードでき、製品の採用が促進される。
ソーラーパワーインバーター、力率補正 (PFC)、バッテリー管理システム (BMS)、スマート家電、IoT、電源装置などの用途をターゲットとしているこれらの最先端のデバイスは、GaNおよびSiC電源装置を利用した新しい用途に最適であり、応答性に優れたクロッカスTMR電流センサーにより、最高の動作効率を確保できる。
CT430およびCT431は、寸法10.20 x 10.31 x 2.54 mmの業界標準16リードSOIC-Wideパッケージで提供される。サンプルと評価ボードは現在入手可能で、2021年8月にデバイスのフル生産体制に入る。CT430およびCT431製品について詳しくは、製品ウェブページを閲覧されたい。
CT430 https://crocus-technology.com/products/ct430/
CT431 https://crocus-technology.com/products/ct431/
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