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GOOGLEの起業家空間「Campus Seoul」開館記者懇談会

記事公開日時 : May 8, 2015, 11:55 pm
ACROFAN=柳 在庸 | jaeyong.ryu@acrofan.com | SNS
GOOGLEは5月8日「Campus Seoul」(https://www.campus.co/seoul)の開館記者懇談会を開き、Campus Seoulのビジョンとそのための様々なプログラムを紹介した。

GOOGLEが作った起業家の空間である「Campus Seoul」は、全世界の三番目、アジアで初めて設立されたGOOGLEキャンパスとして国内スタートアップの海外進出を支援し、女性起業家の生態系を活性化しようとするビジョンを持っている。 GOOGLEは過去3年以上国内スタートアップの生態系活性化のためさまざまな支援活動を展開してきて、ソウルの繁栄しているスタートアップの生態系、グローバルネットワークとプログラムを通じた高い成長の可能性、様々なメンタリングや教育が可能な現地GOOGLEスタッフの人的資源などを高く評価してCampus Seoulを設立することになったと明らかにした。

「Campus Seoul」を運営する「GOOGLE起業家サポート」(Google for Entrepreneurs)は、世界中の125カ国で起業家のためのコラボレーション空間とコミュニティプログラムをサポートしているチームで、財源と人的資源などを提供している。特に、GOOGLE起業家サポートチームは「キャンパス」(Campus)」と呼ばれる物理的な空間を造成し、起業家たちが学び、交流しながら世界を変えることができる会社を作るのを助けている。 GOOGLE起業家サポートの詳細については、ウェブサイト(https://google.com/entrepreneurs)、GOOGLE+(プラスGoogleForEntrepreneurs)、あるいはツイッター(@GoogleForEntrep)などで確認することができる。

 
▲GOOGLEはアジア初のキャンパスを大韓民国の首都ソウルに設けた。

 
▲GOOGLE KOREAのJohn Lee社長が祝辞を伝えた。

GOOGLEアジア太平洋地域のKarim Temsamani総括社長は「GOOGLEは、過去2012年から政府や国内のパートナーと一緒にグローバルK-スタートアップ、Kスタートアップアクセラレータなど、さまざまなプログラムを通じて韓国スタートアップのグローバル進出をサポートしてきた」とし、 「Campus Seoulを介して、より多くの韓国起業家たちが世界を変えることができる会社を作ることを期待する」と述べた。

GOOGLE起業家サポートのMary Grove総括は「3年前にオープンしたCampus Londonのスタートアップは1800個以上の新たな雇用を創出し、1億1000万ドル以上の規模の投資を誘致した。Campus Seoulを通じて韓国のスタートアップエコシステムも著しい成果を上げると確信している」と述べた。

Campus Seoulのイム・ジョンミン総括は「ソウルのスタートアップエコシステムは様々な創業アイデアに加えて、技術力と情熱で武装した優れた人材プールを備えている」とし「今、これらのグローバル市場でも成功事例を作っていくべき時であり、Campus Seoulは韓国のユニコーンスタートアップを育てるゆりかごになるように努力する」と述べた。

 
▲GOOGLEアジア太平洋地域のKarim Temsamani総括社長

 
▲GOOGLE起業家サポートのMary Grove総括

 
▲Campus Seoulのイム・ジョンミン総括

GOOGLEはCampus Seoulを介して起業家たちが学び、交流し、さらに世界を変えることができる会社を作成するために必要なものを多様にサポートしようとする。

Campus Seoulのスペースはスタートアップコミュニティのための様々なイベントを主催したり、参加できるイベントホール、開発者がさまざまな機器を利用して開発製品を迅速にテストして見ることができるデバイスラップ、無料会員登録を介して誰でもすぐに利用できるキャンパスカフェ(運営:ビーン ブラザーズ)、デスク、会議室など、様々なワークスペースをレンタルして使用することができるスタートアップ専用スペース(運営:MARU180)、各種教育のための講義室、屋外に置かれたテーブルで話しあうことができる屋外スペースで構成されている。また、入居したスタートアップが24時間Campus Seoulを利用できるように外部と直接接続されている専用エレベーターも運営される。

Campus Seoulは、起業家たちが直接会って交流することができる空間を提供するだけでなく、韓国の起業家の世界ネットワークと海外進出を支援する多様な教育と指導プログラムを提供も努める計画である。今後6都市に拡大される予定の全世界のキャンパス(ロンドン、テルアビブ、ソウル、マドリッド、サンパウロ、ワルシャワ)が一緒に進行するキャンパス交換(Campus Exchange)をはじめ、育児のせいでスタートアップコミュニティに参加しにくかった母親が赤ちゃんと一緒に参加できるように設計されたお母さんのためのキャンパス(Campus for Moms)、GOOGLEの従業員や分野別の専門家の指導プログラムを運営している。また、女性起業家および予備起業家のための朝食、ネットワーク、指導会も定期的に開催する。

Campus Seoulは5月8日、公式オープンに先立ち、4月14日から3週間、スタートアップコミュニティを対象にベータ運営期間を持った。この期間中、28カ国の国籍を持つ1千人以上の起業家がCampus Seoulの会員に加入し、このうち女性が22%を占め、国籍、性別の多様性が非常に高いことが分かった。また、これまでに約2,800人以上がCampus Seoulが主管したイベントに参加した。スタートアップの入居も始まって、リアルタイムのカメラフィルターアプリ「Retrica」を作ったVENTICAKE、英語ライティングヘルパーサービス「チャットキャット」など8つのスタートアップがスタートアップ専用スペースに入居し、500スタートアップが韓国のために造成した「500キムチスタートアップファンド」のチームも入居した。

 
▲Asan Nanum Foundationの チョン・ナミ チーム長

 
▲「チャットキャット」の ギム・ヨンギョン代表

Asan Nanum Foundationの チョン・ナミチーム長は、「これまでMARU180を運営し、優れた能力を持つ国内スタートアップが成長の過程で、海外進出のノウハウにのどが渇いていることをたくさん見てきた」とし「Campus Seoulとのパートナーシップで、国内スタートアップの海外進出を積極的に支援することができるようになって嬉しい」と語った。

Campus Seoul入居スタートアップである「チャットキャット」の ギム・ヨンギョン代表は「これまでスタートアップ分野では、女性のメンターを見つけるのは比較的難しかった」とし「Campus Seoulが提供するグローバルネットワークとさまざまな女性起業家支援プログラムを通じて、より多くの女性の仲間とメンターを満たすことができると期待している」と述べた。

500スタートアップ·コリアのTim Chae代表は「昨年、韓国スタートアップのグローバル能力を直接確認し、これらが付いている可能性の確信に基づいて「500キムチスタートアップファンド」を組成した」とし、 「このファンドチームがCampus Seoulに常駐し、韓国スタートアップがグローバル進出に直接支援を与えることになることを願う」と述べた。

 
▲「Campus Seoul」にメディアと業界などが大きな関心を見せる中。今後の発展が期待される。

Q1。キャンパスとは何か?

GOOGLEが起業家のために作成された物理的なスペースに、ここで起業家は学び、交流し、さらに世界を変えることができる会社を作るのに必要な様々なサポートを受けることができる。キャンパスでは地元のスタートアップコミュニティと豊富な経験を持つ起業家、そしてGOOGLE内部チームが様々な指導や訓練を提供する。Campus LondonとCampus Tel Aviv、Campus Seoul、Campus Madrid(オープン予定)、Campus São Paulo(オープン予定)、Campus Warszawa(開館予定)を含むグローバルネットワーク組織でもある。

Q2。 GOOGLEキャンパスを作った理由は何か?

GOOGLEは、カリフォルニア州のガレージの中でスタートアップに開始した。まだ起業家精神を維持しており、その一方で起業家の成長を支援するために努力している。 GOOGLEは人々を集めている物理的な空間の力を知っており、そのため起業家たちがコミュニティに参加して、大きなアイデアを発展させ指導、技術トレーニングなどの主要な資源を提供することができる起業家空間であるキャンパスを作るようになった。キャンパスで起業家たちは大きな問題を解決し、変更をもたらすことができる製品を開発し、雇用を創出し、経済を発展させ、Webを改善している。

Q3。キャンパスは、どのように構成されているか?

一番代表的な領域は、キャンパスカフェだ。起業家は、キャンパスのカフェスペースを無料で利用することができる。似たような目的を持った起業家が集まるキャンパスカフェは、高速Wi-Fiインターネットが提供されて、会議を持ったり仕事をしたり、技術コミュニティの従事者に会う適切な場所である。現地のコーヒー専門家がキャンパスカフェを運営し、新鮮なコーヒーと健康食品を提供する。

スタートアップ専用のスペースもある。キャンパスは、個人起業家とスタートアップのための机、個人オフィススペース、会議室で構成されたコラボレーションスペースを提供する。キャンパスの現地パートナースタートアップ機関が共同スペースを管理してワークスペースを短期、長期で貸し出している。

中心にはイベントスペースがある。すべてのキャンパスはいつでも使用可能な大型イベントスペースを提供する。イベントスペースは、コミュニティのための公共資産として使用される。スタートアップイベントを主催したい人は誰でもイベントスペースを無料で利用することができる。技術関連の講義やお母さんのためのキャンパスなどのキャンパスが主催するイベントもメインイベントスペースで開催される。

スタートアップコミュニティにおける教育は非常に重要である。キャンパスは起業家たちに様々な種類の訓練を聞くことができる教室を提供する。また、アクセラレータは、このスペースを利用して、起業家たちにカリキュラムを提供することができる。

最後に、運営のためのコミュニティパートナーのオフィスがある。キャンパスは、地元のスタートアップコミュニティのための中心地として地元アクセラレータ、グローバルスタートアップ機関などのパートナーはキャンパス内の入居して現地スタートアップの生態系の中心に近い働き、毎日起業家に会うことができる。

Q4。キャンパスは全世界のどこにあるか?

2012年にはCampus LondonとCampus Tel Avivがオープンして、2015年にはアジア初のキャンパスであるCampus Seoulがドアを開けた。 GOOGLEは2015年にマドリード、サンパウロ、ワルシャワに追加キャンパスを開館する予定である。

Q5。キャンパスの場所を選定する基準は何か?

キャンパスを設立する都市を決める際に考慮するためにいくつかの主要な要件がある。起業家とスタートアップ密度、GOOGLEが現地スタートアップにある程度役立つことができるか、様々な指導や教育が可能な現地GOOGLEスタッフの有無など、様々な基準を使用して決定する。

Q6。キャンパス会員登録は有料か?

誰でも無料会員登録をすることができる。登録後は、自由にキャンパスカフェスペースを使用することができ、キャンパスで開催されるほぼすべてのイベントも無料で参加可能である。キャンパス内のコラボレーションスペースは、パートナー社がレンタルしており、空間位置に基づいて価格が異なっている。 GOOGLEはキャンパス内ワークスペースを直接借りてはいない。

Q7。GOOGLE製品を使用するスタートアップを選好するか?

GOOGLEは起業家がGOOGLEの製品とプラットフォームを活用してより効率的に作業できるように助ける予定だが、GOOGLE製品を使用するスタートアップを選好するとか、GOOGLE製品の使用を強制することはない。

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