4月7日(金)より公開される、3人の水先案内人と共にIMAX(R)カメラで撮影されたアメリカの美しい大自然を体験し学べるドキュメンタリー映画『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』。
本作は、アメリカの隠れた絶景28スポットを、ノンストップで巡る冒険の旅。本作は、劇場にいながらもIMAX(R)カメラによる大迫力の臨場感で、わずか40分で大自然を体験できるドキュメンタリーです。
今回ナレーションを担当した宇宙飛行士・野口聡一さんのインタビューを公開いたします。
野口聡一さんと水先案内人のひとりであるジョン・ヘリントン飛行士はNASA時代の同期という関係性。
ナレーションのオファーが来た後に本編を観て、初めてジョン・ヘリントン飛行士が出演していることを知り驚いたそうです。
「私が1996年に日本人宇宙飛行士候補として選抜され、NASAに配属になった時からの友人です。彼は、陸軍のパイロットを経て宇宙飛行士になりました。当時、宇宙という分野では、素人同然の新人同士、家も近いところに住んでいたので、同じ釜の飯を食う同期生という関係でした。ですので、この話が最初にきた時は本当に驚きました。私もそうですが、現役を退いた宇宙飛行士は、様々なことに取り組んでいます。この作品を通じて、彼が野外教育をやっていたことを知って、すごく頼もしいなと思いましたね。」
今回そのような特別な繋がりもあり、本作で初めてナレーションに挑戦することになりました。
「初めてやって気がついたのですが、一旦スタートすると、キューの後にランプが点いて台本を読むという流れの繰り返しで、映像の世界に没入することがなかなか難しい。事前に全体の流れが頭に入っていたので、見ておいて良かったです。」と、難しさを実感しつつもナレーション収録に挑んだ感想を明かしました。
また本作が持つ魅力については、「この映画のすごいところは、例えばエベレストの頂上とか、あるいはジャングルの秘境とか、行こうと思えば、もっとすごい映像があると思うんですが、登場するエリアは、基本的には、そんなに行くのが大変なところではないわけです。つまり普通のアメリカ人、アメリカの子供たちにとって手の届く大自然なんですよね。そこが本当に素晴らしい。あえて、子供たちにとっても手に触れられる自然の範囲内で、これだけの映像を撮っているのはすごいなと思いました。」
劇中には数多くのアメリカの自然が出てきますが、その中で野口さんがお気に入りのシーンはユタ州モアブにあるアーチズ国立公園でジョン・ヘリントンさんたちがロッククライミングをしている場面。
「我々宇宙飛行士にとっても野外活動はすごく大事で、時にサバイバルな出来事に直面します。劇中、ロッククライミングをしているシーンで、ジョンさんがそういった経験を子供たちにチャンスとして与えていたのは、まさに訓練でやっていたことと重なり、「そうそう、こういう感じ、こういう感じ!」と思って見ていました。言い方としては危険をものともせず戦っていくみたいな言い方にはなってしまいますけれど、危険な状況に出くわした際、その危険さを認識したうえで、危険じゃないようにするためにはどうすればいいかを自分の頭で考えることが大切です。我々宇宙飛行士も同様なのですが、ロッククライマーにとって、岩を登ることは危険だけれど、ロープの使い方などしっかり準備すれば危険は危険ではなくなり、安全に登っていける。そういうプロセスが大事で、さらに、仲間と体験を共有することによって、大自然を通じて人とつながりや友情も感じられる作品にもなっていると思います。」
そして、グレッグ・マクギリブレイ監督による本作の見どころを収めた映像を解禁!
映像の冒頭で紹介されているのは、野口聡一さんもお気に入りのロッククライミングシーンを撮影したアーチズ国立公園。長年にわたる風と雨の浸食により、錆色の岩のアーチが形成されています。28か所に及ぶ風景をIMAX(R)カメラで撮影し実際に現地を訪れたような臨場感を味わうことが出来ます。
これまでに『リビング・シー』(1995年)、『ドルフィン』(2000年)と2度のアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされた経歴を持ち、40年に渡りIMAX(R)や巨大なスクリーンで上映されるドキュメンタリーの製作に携わってきたグレッグ・マクギリブレイ監督。IMAX(R)カメラで撮影された大自然の映像について「本作を観た人々は満足感、生命の驚異、そして地球の美しさを胸に抱いて家路につくことでしょう」とメッセージを送っています。
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