本作は、劇場にいながらもIMAX(R)カメラによる大迫力の臨場感で、アメリカの隠れた絶景28スポットを、わずか40分で大自然を体験できるドキュメンタリーです。
アメリカには様々な絶景を楽しめる場所や有名スポットがありますが、まだあまり知られていない穴場スポットも数多くあります。今回は劇中で登場する大自然3箇所、オレゴン州パシフィックコースト沿いのケルプハイウェイとアメリカで最も深い湖であるクレーター・レイク、そして世界3大トレイルの一つ・アパラチアン・トレイルの特別映像を解禁します。
1つ目は、オレゴン州パシフィックコースト沿いのケルプハイウェイ。
2万年前、人々は手織りの船に乗りアジア大陸から、北アメリカ大陸の太平洋沿岸を経由し、北米へ辿り着いたと言われています。彼らが辿った道のりをケルプハイウェイ(ケルプ=昆布)と呼び、そこは、海底に連なる昆布や海藻を始め、魚、クジラやイルカなどの海生哺乳類が豊富な生態系が連なる海域でもあります。劇中では先住民が到着する様子を観客に想像してもらうために大規模な再現映像が制作されており、人類が紡いできた歴史の一端を感じることが出来ます。
2つ目は、オレゴン州クレーター・レイク国立公園にあるクレーター・レイク。7,700年前に火山の噴火によって生まれた湖で、オレゴン州南部のクラマス族が伝説として語り継いできました。アメリカで最も深い湖で深さは592mにも及びます。この湖には他の川からの水が流れ込むことがなく、雨水や雪などの自然からの恵みだけで満たされています。そして、水は青く透き通っており世界でも有数の透明度を誇ります。自然が作り出したダイナミックで美しい光景を本作では観ることが出来ます。
そして3つ目は、3人の水先案内人のひとりであるジェニファー・ファー・デイビスが歩くアパラチアン・トレイル。
ジェニファーは著名なハイカーであり、2011年にはアパラチアン・トレイルで当時の男女総合最速タイムを更新し女性初の記録を樹立しました。さらに、探検やアドベンチャースポーツ、保護活動、人道主義的活動において偉大な功績を残した人たちが表彰されるナショナルジオグラフィック誌のアドベンチャー・オブ・ザ・イヤーを受賞した経験もあります。
アパラチアン・トレイルとは世界3大トレイルの一つで、アメリカ東部のアパラチア山脈に沿ってメイン州に始まり、終点のジョージア州まで14州に跨っておりその長さは3,200kmに渡ります。
平均的なハイカーは165日かけて進むトレイルを、ジェニファーは46日11時間20分という驚異的なスピードで踏破しました。これは平均すると1日あたり75kmもの距離を進むことになります。
自然豊かな場所で育ったものの、大学を卒業する頃までは家の中で過ごすことが多かったというジェニファー。ある時ふと思い立ってトレイルへ出かけるとその魅力に惹かれ一瞬で虜になりました。「ハイキングをしている時、これほどの美を感じたことはないと思いました。私は自分の外見より自分に何が出来たかを自尊心の拠り所にしました。」
今作の脚本家兼編集者であるスティーヴン・ジャドソンも次のように話します。「古代の大自然は今でも私たちに話しかけています。映画の中には、観客を自然に包み込み、それがどのようなものかを思い出すように誘う部分があります。そして、自然は美しいだけではないことを思い出させてくれ、自然は私たちが本当に必要としているものであり、私たちが自分自身を回復できる場所です。」
劇場にいながらもその場所にいるかのような体験ができる本作。力強くワクワクするような雄大な冒険から静かで心落ち着く景色まで様々な姿を見せてくれます。日常が窮屈に感じた時にほっと一息つきながら知られざるアメリカの大自然を体感してみてはいかがでしょうか。
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