【香港2023年12月8日PR Newswire】世界最高の教育賞を授与する世界的な慈善財団のYidan Prize Foundationは12月4日、「変化を引き起こすアイデア:教育を前に進める解決策にスポットライトを当てる」をテーマに、香港で待望のYidan Prizeサミットを開催しました。
急速に変化する世界では、すべての学習者が才能豊かな国際市民となるためには、創造的かつ批判的思考力を身につけることが極めて大切です。2023 Yidan Prizeサミットでは、今日の学習者のニーズに応えるにはどうすればよいかを議論するため、教育の専門家、政策立案者、慈善財団が一堂に会し、研究と実践における革新的なアイデアを探りました。これらの全てが、質の高い教育へのアクセスを拡大するための力を持っています。
Yidan Prizeの創設者であるCharles CHEN Yidan博士は世界各国からのゲストを歓迎し、アイデアは変革を引き起こせることを強調しました。同博士は、「今日、私たちと同じ場所にいる先見性のある教育者の人々は、アイデアの変革力を確信しています。彼らの集合的ビジョンは、すべての学生が成功することができ、また成功しなければならないことについて、人々を理解に導くことができます。彼らは、良い教室、良い教育方法とはどのようなものかを再考するよう私たちに求めています。彼らは、すべての人々は優れた教育を享受できるという結論に私たちを導きます。彼らの行動は継続的に教育を再形成し、この信念への彼らの取り組みをさらに強固なものにしています」と述べました。
在中国国連常駐調整官事務所の代表者であるJoe Colombano氏は、教育への新たな投資と革新の必要性について冒頭に基調講演を行いました。Colombano氏は、今日の教育の質の意味とは何かという概念を振り返り、この日の議論のたたき台を提示するために思慮深い質問を提起しました。同氏は、教育が変化する経済のニーズに対応しなければならないと強調し、すべての学習者が潜在能力を最大限に発揮するための手段として、純粋な雇用にとどまらない、教育の幅広い目標を強調しました。Colombano氏は、質の高い教育は持続可能な開発目標(SDGs)の1つというだけでなく、17のSDGsすべてを達成するための触媒でもあると指摘しました。
最初のパネルでは、アリゾナ州立大学Mary Lou Fulton Teachers Collegeの指導教授兼Dorothy Bray科学・教育寄付講座教授で、2023 Yidan Prize for Education Research(教育研究のYidan Prize)を受賞したMichelene(Micki)Chi教授が香港大学の教育専門家と共に登壇しました。彼らは、ICAPと呼ばれる同教授の革新的な認知関与理論について話しました。ICAPは、教師が教室で質の高い授業に関与することを促進する実証済みフレームワークを提供し、幼稚園から中等教育以降に至るまで、教育方法の改善に役立つものです。Yidan Prize FoundationのパートナーシップディレクターであるChristopher Thomas博士の司会のもと、パネリストたちは、対話的、建設的およびアクティブな学習活動がいかに生徒の自主性を伸ばし、コラボレーションを促進するかについて語りました。
2番目のパネルでは、International Education Funders Group(IEFG)のエグゼクティブディレクターであるLaura Savage博士が、より多くの生徒が教育の持つ変革的な力を利用できるよう、社会変革を成功させているリーダーたちと話しました。Yidan Council of LuminariesのメンバーであるRukmini Banerji博士、Vicky Colbert氏、Wendy Kopp氏はそれぞれ、共通の使命と地域に根ざした集団的リーダーシップの影響力を活用し、それがシステム変革の触媒となった共通の経験を振り返りました。彼らは、基礎的な学習の重要性、政府や市民社会との強力なパートナーシップ、そして両親から大学生に至るまで、すべての人がいかにして変革の担い手になりうるかについて語りました。
午後のサミットでは、高等教育の革新的なモデルがどのようにして可用性と費用から生じる障壁を取り除くことができるかを探求しました。2023 Yidan Prize for Education Development(教育開発のYidan Prize)受賞者でユニバーシティ・オブ・ザ・ピープルの学長兼創設者Shai Reshef氏は、コロンビア大学Teachers College名誉学長のAuthur Levine教授と、高等教育がグローバルでデジタルな知識経済の変化に対応できるようにするにはどうすればよいかについて話しました。Reshef氏は、資格のあるすべての学生が質の高い高等教育を受けられるよう、オープンソースのオンライン技術の可能性を導入することの重要性について話しました。
この日の最後のセッションでは、2020 Yidan Prize for Education Development受賞者のLucy Lake氏とAngeline Murimirwa氏が、Idara-e-Taleem-o-Aagahiの最高経営責任者(CEO)であるBaela Raza Jamil氏、世界銀行の元グローバル教育ディレクターであるRuth Kagia氏とともに、教育における根本的インクルージョンについて議論しました。彼らは、最も疎外された立場の弱い人を政策立案の中心に据えることが、教育において、また教育を通じて変革を推進する上で鍵であると述べました。パネリストたちは、根本的インクルージョンとは大胆かつ堂々としたものであり、すべての学生は教育を受け、保護されなければならないと指摘しました。このプロセスにおいて、政策立案者と教育研究者・実践者の間の横断性と協力は無条件で必要なものです。
2023 Yidan Prizeの受賞者を祝福
12月3日、Yidan Prize授賞式においてMichelene Chi教授が2023 Yidan Prize for Education Researchを、Shai Reshef 氏が2023 Yidan Prize for Education Developmentをそれぞれ正式に受賞しました。これは、学習者が潜在能力を発揮する機会を作り出するための、両氏の並外れた功績が認められたものです。両氏はYidan Prize Foundationの教育変革者のグローバルコミュニティーに、そしてYidan Council of Luminariesに参加します。
2024 Yidan Prizeに教育の変革者を推薦しましょう
Yidan Prizeは2024年3月31日まで推薦を受け付けます。この機会を知るには、あるいは変革者を推薦するには、Yidan Prizeのウェブサイト(https://yidanprize.org/the-prize-and-nominations/nominations )をご覧ください。
Professor Michelene Chi, 2023 Yidan Prize for Education Research Laureate opens the panel, ‘Rethinking how we teach based on how students learn: putting theory into practice’.
Shai Reshef, 2023 Yidan Prize Laureate for Education Development joined Professor Arthur Levine for a fireside chat: ‘Reimagining higher education: a new model for accessibility and affordability’.
▽YIDAN PRIZE FOUNDATIONについて
Yidan Prize Foundation(Yidan Prize財団)は世界的な慈善財団で、その使命は教育を通じてより良い世界を作ることです。その賞とイノベーター・ネットワークを通じ、Yidan Prize Foundationは教育、とりわけ生活と社会を積極的に変える力を持つ教育の考え方と実践をサポートします。
Yidan Prizeは包摂的な教育の賞であり、教育の理論と実践に大きく貢献した個人またはチームをたたえます。
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