より小型、軽量、正確な電流センサー
Percept Current Sensorはコンパクトなコアレス設計を使用した独自パッケージで、競合する電流センサーよりも86%の軽量化と、最大で50%の小型化を達成しています。これによってデバイス内パッケージの実装密度の高密度化が実現し、システム全体重量の軽量化と設計の柔軟性向上に貢献しています。
モレックスのPercept電流センサーは用途範囲も広く、スペースに制約のあるアプリケーションならびに、電磁干渉 (EMI) の影響を受けやすいアプリケーションにおいても電流測定が可能です。感度誤差やオフセット誤差が少なく、広範な温度範囲内かつセンサー寿命期間で誤差2%の高精度測定を実現。加えて、ホール素子を使用し差動測定を行うインフィニオンの電流センサーは、産業用モータードライブや車載用アプリケーションといった過酷環境の浮遊磁場から生じるノイズを低減する設計となっています。
「インフィニオンの高精度コアレス磁気電流センサー製品、XENSIV™ TLE4973およびTLE4972は、測定可能範囲が0A~2,000Aと広く、広範な電流レンジへの柔軟な適用が可能です。インフィニオンのセンサー技術とモレックスの革新的パッケージング技術を組み合わせることで、自動車および産業用市場向けの小型で効率性に優れた堅牢ソリューションが生まれました」とInfineon TechnologiesのProduct Line Magnetic Sensingバイスプレジデント、Matthias Grewe (マティアス・グリューエ) 氏は述べています。
システムの搭載と統合を簡素化
モレックス独自の電子部品パッケージング技術により、高電流導体、コネクター、PCB、バスバー、およびヒートシンクとその他機械部品の単一デバイスへのシームレスな統合が可能となりました。これは、高温、高電流、過酷環境への耐久性が不可欠のアセンブリーにとって理想的な特長と言えます。Percept Current Sensorは、この独自のパッケージング手法の利点を活用することで、システムの柔軟な統合を確実にし、チップの正確実装と工場出荷時校正によって測定精度を格段にアップしています。校正済み状態で出荷するため、搭載作業が簡素かつスムーズになるばかりでなく、組立時間の大幅な短縮も可能です。
この最新パッケージング技術においては、水使用量を標準的なPCB生産時の使用量よりも99%削減し、薬品は一切不要、銅スラッジも生成しないため、環境にもさらに優しい生産手法が実現しています。用途が広くSensor-in-busbar設計等、構成選択が可能な本製品は、追加的な開発時間がかからずリソースやコストの節約にも貢献する、プラグアンドプレイで実装可能な完全なパッケージとして提供します。
製品の提供について
Percept電流センサーは、完全差動およびシングルエンド出力モード、ならびに双方向測定機能を搭載する産業用グレードとオートモーティブグレードで提供します。本製品の電流検出範囲+/-450.0 ~ +/-1,600.0A、動作温度範囲は-40 ~ 125°C (AEC-Q100 Grade 1規格準拠)。産業用アプリケーション向けセンサーの発売は2024年10月を予定し、また、車載アプリケーション向け製品の認証プロセスを2025年前期に予定。産業用アプリケーション向け限定エンジニアリングサンプルは現在提供可能です。
Percept Current Sensorは、Percept ロードノイズキャンセリング (RNC) センサーアセンブリー等を含むモレックスのPerceptセンサー製品ファミリーに加わる予定です。
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