モレックスのRFプロダクトマネジメント & マーケティング シニアディレクター、Roger Kauffman (ロジャー・カウフマン) は、「今回の新しいMMCX Power over Coaxソリューションでは、嵌合手法として完全ロック機構を用いることで、従来のMMCXプラグコネクターの既知の弱点とこれに起因する信号や電力伝送の瞬断問題を修正しました。条件の厳しい産業用セキュリティアプリケーションで使用される光センサー等、様々な環境における過去1年ほどの使用実績を基に、本製品は性能を十分に発揮することが確認されております」と述べています。
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MMCX Power over Coax (PoC) は、同種の製品につきものの信頼性に関わる問題を解消するだけでなく、IEC 61169-52 MMCXジャックリセプタクルとの下位互換性も備えており、スムーズな更新を実現します。これによって、基板側の既存リセプタクルを再設計する負担が軽減されるため、時間の大幅な短縮と製品統合に関わるコストの低減につながります。本製品は現行規格とその将来的な変更や追加等までも含めて各種規格に準拠し、RF接続および配電に関する要件を満たすため、将来的にわたって安心して使用することができます。
MMCX Power over Coaxの製品サイズに関しては、従来のMMCコネクターよりもサイズを30%縮小しており、大型で重量のある既存MCXコネクターの交換用に、また、より優れた堅牢性と信頼性を求める顧客向けにも適しています。なお本製品が特に適しているのは、電力用とデータ用に別々のコネクターを使用することが現実的ではないか望ましくないアプリケーションです。本製品は現時点までに、農業、自動車、産業用自動化などの多くのアプリケーションにおける試験と導入が進んでいます。
このように将来も安心して使用可能な本ソリューションは、リモートおよびモバイルデバイス、無人航空機、ポータブル電子機器、スマートホームオートメーションシステムや、IoTセンサーおよびインフラストラクチャまでを含む、小型で堅牢かつ信頼性を備えた多種多様な製品向けに性能を改善しています。その他、GPSアンテナや高度交通管理システム、ワイヤレスメーターリーダー等を対象とした信頼性に関する厳格な各種要件にも対応しています。
製品の提供について
モレックスのMMCX Power over Coax、ライトアングルおよびストレート嵌合型ケーブルアセンブリーは現在、RG178、Condumex RG174LL、RG316、Dacar 462が提供可能です。
DesignConに出展
展示会では下記等の製品デモと専門技術の紹介を予定しています。
最大224 Gbps-PAM4で動作可能な次世代ケーブル、バックプレーン、基板対基板用コネクター、near-ASICケーブル対コネクターソリューション等、モレックスの224G対応製品ポートフォリオの説明。
448Gコネクティビティ実現への進捗状況ならびに、この重要マイルストーン達成に必要な重要コンポーネントとテクノロジーの紹介。
熱伝達効率を最大化しながら熱抵抗を最小化するモレックスの液冷ソリューション、Integrated Floating Pedestalを中心とした熱対策手法のデモ。
シグナルインテグリティを改善するとともに信号損失と干渉を低減する高周波RFソリューションの展示。高速データ接続アプリケーションに関する要求の厳格化への弊社対応力を強化するRFソリューションとして。
オートモーティブおよびトランスポーテーション業界向け、Type-C DisplayPortアプリケーションならびに、シールドツイストペアケーブルと代替可能なEthernet over Coax (EoC) のデモ。
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