近年、気候変動対策として再生可能エネルギーの活用が進んでいます。国際的には「24/7 カーボンフリーエネルギー」を実現する必要性が提唱されており、1 日24 時間、年間を通じてカーボンフリー電力を供給する取り組みが広がっています。こうした動きを受け、JERA Crossはこれまで、日本で初となる水素専焼のゼロエミッション火力発電による電力の商用利用など、 24/7 カーボンフリー電力の実現に向けた取り組みを進めてまいりました(2024 年 11 月 29 日 JERA Cross 公表)。
この実現にあたっては、多様で柔軟な電源構成を担保することが重要であるとともに、また需要家にとって、透明性のあるデータによる需要と供給のマッチングが重要であることから、このたび、特定卸供給契約を活用して、のぞみエナジーが千葉県に保有する Maki 太陽光発電所の電力を活用して、需要家へ供給いたします。
あわせて、発電事業者であるのぞみエナジーと小売事業者である JERA Cross の双方が協力することで、電力消費量と発電量を時間単位でトラッキングし、需要と供給のマッチング状況を透明化する Hourly Matching も実現いたします。
JERA Cross とのぞみエナジーは、今回の取り組みなどを通じて、引き続き、持続可能な地球環境と社会の実現に向けて、世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供してまいります。
JERA Cross 代表取締役である田中聡氏は次のように述べています。
「特定卸供給を活用した電力供給と Hourly Matching を組み合わせることで、「信頼性」「環境性」「経済性」を同時に確保できる価値あるサービスが誕生しました。この革新的なソリューションを、先進的な企業の皆さまに広くご提供できることを心より期待しております。私たちは 24/7 カーボンフリー電力の実現に向け、パートナーの皆さまとの緊密なコラボレーションを通じて、多様な選択肢を組み合わせることで、お客さまに最適なソリューションを提供してまいります。」
のぞみエナジーCEO であるホセ・アントニオ・ミラン・ルアーノ氏は次のように述べています。
「日本を代表するエネルギー会社にクリーンな再生可能電力を供給することは、日本のエネルギー転換を加速させるという当社戦略における新たな一歩です。他社とのコラボレーションが増えていることは、設立からわずか 2 年足らずで、のぞみエナジーが日本市場において重要なプレーヤーとしての地位を確立したことを示しています。」
アクティス在日代表の大橋純氏は、次のように述べています。
「急成長するのぞみエナジーが JERA Cross による 24/7 カーボンフリー電力供給を通じて、本邦のエンドユーザーの“真の脱炭素化”に貢献できる事はこの上ない喜びです。今後とも、のぞみエナジーが再エネプロジェクトの開発・買収・運営のみならず、このような先進的な取り組みを通じて日本のエネルギートランジション推進の一助となることを期待しています。」
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※2 「FIT 特定卸」は、発電者を特定した再エネ電力について、事前に小売電気事業者と発電者との間で卸供給することについて承諾し、発電所が立地するエリアを管轄する送配電事業者の送配電ネットワークを介して、送配電事業者から当該小売電気事業者へ再エネ電力を卸供給すること。
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