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Prusa Researchは、コミュニティやサステナビリティを最優先にオープンソースのハードウェアとソフトウェアを提供するという理念の下、3Dプリンターを完成品または半完成品の形で販売。また同社は、販売後のプリンターにもハードウェアやソフトウェアの更新、アドオン、アップグレードの実行によって新たな機能を追加できるプリンター製品づくりも重視しています。
「機能性とシンプルさのバランスを取りつつも品質を犠牲にしない接続システムを求められました」、とモレックス コンシューマー & コマーシャルソリューションSVP兼プレジデントのBrian Haugeは述べています。「弊社はArrow Electronicsの力も借りながら、堅牢で扱いやすいコネクター製品を各種提供しています。2社のエンジニアと常に綿密に協力しながら、Prusa Researchの新製品の発売やアップグレードを滞りなく進められるよう、最新の3Dプリンター設計に合わせた新しい革新的なコネクターソリューションの提供に努めています」(同氏)
急成長の軌跡
Prusa Researchは一貫した顧客重視の姿勢、コミュニティへの貢献、そしてテクノロジー企業との強力なパートナーシップを礎に、驚異的なスピードで成長を続けています。同社の昨年のプリンター、フィラメント、レジン、およびアクセサリーの受注実績は30万件を超えており、また、米国デラウェア州ニューアークには子会社、Printed Solidを開業。米国内でプリンターとフィラメントを生産することで、世界各地に向けたさらなる供給規模の拡大を目指しています。
Prusa ResearchのCEO、Josef Prusa氏は、次のように語っています。「2024年の成長率は前年比25%増でしたが、今年はさらなる大幅な成長を期待しています。モレックスのCLIK-Mateコネクターは品質に優れ、同社コネクターを搭載した弊社の3Dプリンターの昨年のパーツ造形実績は、100万個を超えています。弊社が現在販売している3Dプリンターは20機種あり、そのすべてにモレックスのコネクターを使用しています。今後も、Arrow Electronicsおよびモレックスの両社とともに、ヨーロッパ市場へのさらなる拡張と、米国内での生産能力の増強も継続する考えです」
Prusa Researchはさらなる安定成長を目指すため、同社の厳しい性能基準を満足し優れた操作性の実現に寄与するモレックスのCLIK-Mate 電線対基板用コネクターを採用。モレックスのCLIK-Mate電線対基板用コネクターは、低挿入力で確実な接触を維持するチューニングフォーク構造の端子を特徴としたコネクターであり、限られたスペースに多数の信号線を収容可能なコネクターを必要とするデバイスに適しています。
確実な嵌合を簡単に確認できる「クリック」音と、基板への自動プレースメント対応、そしてセットアップ手順がシンプルで個人ユーザーにも使いやすいといった特徴をPrusa Researchは特に評価。誤嵌合の心配がないという本製品の特長は、個人ユーザーにとっての利点であるのみならず、表面実装ラインの高速化にも貢献するため、Prusa Researchのエンジニア視点においても使い勝手の良いコネクターであると言えます。
また、Prusa Researchの3Dプリンターには、省スペース性や信頼性を損なうことなくパワーと柔軟性を兼ね備えたコンパクトで高性能なモレックスのMicro-Fitコネクターも使用されています。加えて、BluetoothおよびWi-Fiコネクターの接続用には、高速データ転送とRFマイクロ波テクノロジーに対応した、モレックスのultra-micro同軸RFコネクターとその周辺ソリューションが搭載されています。
現在、最大16タイプのCLIK-Mateコネクターが、Prusa 3Dプリンターの造形効率アップに貢献しています。モレックスのコネクターは、Prusaが今年1月に発売したCORE Oneプリンターも含む3Dプリンター製品に広く採用。その他、同社の既存および今後発売される3Dプリンター向けには、モレックスのEasy-On FFC/FPCコネクターなどのコネクティビティソリューションや、カスタムコネクティビティソリューションの導入も検討されています。
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