『ホウセンカ』は、予測不能なストーリーで話題をよんだオリジナル TV アニメ「オッドタクシー」を手掛けたクリエイタータッグ・木下麦(監督・キャラクターデザイン)×此元和津也(原作・脚本)と、国内外の映画祭で注目を集めた『映画大好きポンポさん』『夏へのトンネル、さよならの出口』を手掛けた制作スタジオ・CLAP により生まれたオリジナルアニメーション。
本作は昨年開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭2024」にて、制作途中のプロジェクトを監督自ら紹介するプログラム「Work in Progress」にも選出。ついに完成を迎えた今回、長編コンペティション部門で満を持しての初披露となり、ワールドプレミアの公式上映では約900席が満席に。舞台挨拶には、木下麦監督・松尾亮一郎プロデューサーが登壇し、作品に込めた想いを語った。
上映中はテンポよく笑いが起こる場面も多く、やがて静かな感動が会場を包み込んだ。上映後にはスタンディングオベーションが巻き起こり、観客の熱気は冷めやらず、監督がその場でサインに応じる一幕もあった。さらに翌日には公式のサイン会が行われ、各国から集まった老若男女のファンで長蛇の列をなし、『ホウセンカ』や木下監督への国際的な注目度が色濃く表れていた。
『ホウセンカ』はあるヤクザの男の人生と愛の物語。 独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人に、「ろくでもない一生だったな」と 声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカだった。“会話”の中で、老人は自身の過去を振り返り始める。男が人生を懸けた“大逆転”とは何か。そしてその先に浮かび上がる物語とはーー。
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「ろくでもない一生だったな」
独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人に声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカだった。“会話”の中で、老人は自身の過去を振り返り始める。
■クリエイタープロフィール
・木下麦 (https://www.pics.tokyo/member/baku-kinoshita/)
アニメーション監督/イラストレーター
多摩美術大学在籍時からイラストレーター/アニメーターとして活動。アニメーターや監督補佐を経て、オリジナル TV アニメーション「オッドタクシー』で 自身初となる監督、キャラクターデザインを担当。同作でCrunchyroll Anime Awards 2022 / Best Director、第25回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 新人賞などを受賞した。アニメーションの演出やコンセプトアート、キャラクターデザインなど幅広く活動分野を広げている。P.I.C.S.management所属。
・此元和津也 (https://www.pics.tokyo/member/kazuya-konomoto/)
漫画家/脚本家
2013年~2017年に連載した漫画『セトウツミ』が、映画化&ドラマ化の大ヒット作品となる。2019年、映画・ドラマ・Huluオリジナルストーリー展開の『ブラック校則』で、本格的に脚本家としての活動を開始。2021年に放送されたTVアニメ「オッドタクシー」でオリジナル脚本を手掛け大きな話題を呼んだ。現在は独自の作家性を生かして、漫画以外の領域へも活動の場を広げている。P.I.C.S.management所属。
・CLAP(https://clapclap.co.jp/)
2016年に映画「この世界の片隅に」を担当したアニメーションプロデューサーの松尾亮一郎が設立。映画作品を中心に、高品質な映像作品を手掛け続けるアニメーションスタジオ。制作作品に、『映画大好きポンポさん』(2021年)、『夏へのトンネル、さよならの出口』(2022年)ほか。『夏へのトンネル、さよならの出口』は、2023年アヌシー国際アニメーション映画祭ポール・グリモー賞、第32回日本映画批評家大賞をそれぞれ受賞している。
■作品情報
キャスト:
小林薫
戸塚純貴
満島ひかり
宮崎美子
ピエール瀧
監督・キャラクターデザイン:木下麦
原作・脚本:此元和津也
企画・制作:CLAP
音楽:cero/高城晶平 荒内佑 橋本翼 ※高城晶平の高は「はしごだか」
配給:ポニーキャニオン
◇公式HP:https://anime-housenka.com
◇公式X:@anime_housenka
◇公式Instagram:@anime_housenka
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