世界をリードするロジスティクス企業であるDHLよりリリースされたDHLグローバル・トレード・バロメーターの報告書では、陸上車・部品の航空輸出が引き続き、日本における持続的な貿易成長の主要因になると予測しています。
このDHLグローバル・トレード・バロメーター(人工知能、ビッグデータを駆使することにより算定される国際貿易成長に対する早期指標)では、日本の貿易は緩やかな成長基調にあり、2018年第3四半期には67ポイントを記録し、引き続き企業の好調な業績見通しが続くことが示されています。航空貿易は80ポイントで高水準を維持し、機械部品の輸出は急成長の兆しを見せ、自動車および資本設備の輸出において日本の持続的な強さを引き立たせると見込まれます。航空輸入においては、ハイテク製品と陸上車&部品が成長予測の最大の要因となるとみられています。
海上輸入は今後3か月間で成長が減速するも、海上輸出の見通しが改善したためこの影響を軽減し、日本の海上貿易は58ポイントとなる見通しです。
「日本は経済の成熟度および、自動車製造業などにおける世界トップレベルの強みを誇り、世界で急成長を遂げる自動車市場のサブ地域を含め[1]、生活が豊かになったアジア消費者の進化する需要に対応する上で戦略的な立場にあります。」
「一方、海外需要が高まることで、精密さ、品質、イノベーションに定評があり、業界が正当なニッチ市場に恵まれている分野である、機械や部品などその他の高価値製品がより多く輸出される可能性も高まります。変わりやすい貿易環境において、日本の穏やかながら着実な経済成長はほとんど揺るぎません[2]」と、DHL Global Forwarding日本の代表取締役社長、北アジア地区CEO、およびバリューアディドサービシーズアジア太平洋地区統括本部長のチャールス・カウフマンは述べています。
DHLグローバル・トレード・バロメーターの最新の分析結果は、アジア経済が翌四半期に国際貿易の成長を引き上げることも予測しており、インド、韓国、中国に対して楽観的な見通しを示しています。同地域における海上輸送の力強い成長、そしてアジア経済大国における安定的または増加している航空輸送量は、特にテクノロジー分野におけるアジア経済の成長を証明しています。
DHLとアクセンチュアが共同開発したDHLグローバル・トレード・バロメーターは、経済大国7ヵ国(中国、韓国、ドイツ、インド、日本、イギリス、アメリカ)の輸出入データを勘案し、四半期ごとに未来の貿易動向を提供しています。この7ヵ国の輸出入量合計は世界貿易の75%超を占め、そのデータを集計することにより、国際貿易の効果的な短期予測指標とすることができます。今後の工業生産の基盤となるコモディティを評価する本指標では、向こう3ヵ月、国際貿易はわずかに勢いが弱まるものの引き続き成長すると予測しています。
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