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[OSS 2018 Berlin] OpenStack Summit 2018 Berlin - 2日目の基調講演

記事入力 : December 19, 2018, 2:42 am
ACROFAN=權 容滿 | yongman.kwon@acrofan.com | SNS
OpenStack財団(OSF:OpenStack Foundation)は現地時間11月13日から15日までドイツベルリンのCitycube Berlinで「OpenStack Summit Berlin」を開催した。今回の「OpenStack Summit Berlin」は「オープン・インフラストラクチャー(Open Infrastructure)」を基調とし、35以上のプロジェクトで200以上のセッションやワークショップが50カ国以上から参加した専門家や関係者とともに行われた。

今回の「OpenStack Summit Berlin」はクラウドだけでなくエッジコンピューティング、CI/CD、AI、ネットワーク仮想化(NFV)、コンテナインフラに至るまで、様々な形の「オープン・インフラストラクチャー」での革新技術や事例について取り上げ、35以上のオープンソースプロジェクトで200以上のセッションやワークショップが用意された。特に今回のサミットが開かれるドイツはOpenStackが最も活発に使用される地域でも挙げられて、大型通信社やエンタープライズ、パブリッククラウドサービス事業者がOpenStackベース環境を活発に活用しており、コミュニティの規模や活動面でも活発な姿を見える地域に挙げられる。

また、OpenStack財団は今回の「OpenStack Summit Berlin」を通じていくつかの新しいニュースを発表した。まず昨年OpenStack SummitでOpenStackプロジェクト以外に始めてリリースした四つの「パイロットプロジェクト」の進行経過とともに、これを反映した新しいプロジェクトポリシーが発表された。そしてOpenStackの活用領域はもう人工知能やHPCなどにまで拡張されており、このための様々なプロジェクトのアップデートが紹介された。一方、OpenStack財団は次回のサミットからサミットの公式名称を「OpenStack Summit」から「Open Infrastructure Summit」に変更という計画も発表した。

 
▲ Mark Collier OpenStack財団 COO

 
▲「パイロットプロジェクト」の登場に伴い財団のミッションもより拡張された

OpenStack財団のMark Collier COOはこの席でサプライズ発表としてアルファベット順に続いてきたOpenStackの次のリリース名を「Train」と発表し、これはデンバーのPTG場所が駅から非常に近くて参加者を起こしたためであると付け加えた。また、この「Train」が本格的に披露する2019年4月デンバーで開かれる次回の「OpenStack Summit」は新しい「Open Infrastructure Summit」の名称で開催される初のサミットとなるものであり、2019年第4四半期の「Open Infrastructure Summit」は地元で急速に浮上している市場である中国で開かれる初サミットになると付け加えた。

一方、昨年のこの時期のサミットでOpenStack財団はOpenStackプロジェクトのほかに初めてAirship、カタコンテナ(Kata Containers)、Starling X、Zuulなどの4つの新しいプロジェクトを出帆させたところである。そして財団のプロジェクト管理体系もまたこれに合わせて「パイロット」と「コンフォーム」モデルの二段階で構成され、これは協業が可能である成功的なコミュニティを作るためだと明らかにした。現在OpenStack財団のプロジェクトの中4つの新しいプロジェクトは「パイロット」の段階であり、OpenStackプロジェクトは「コンフォーム」段階の長期プロジェクトに分類されている。

OpenStack財団が選ぶパイロットプロジェクトは「コード」から始まり、18ヶ月のインキュベーティング期間を持って、その間十分に持続的な進行が可能なほどのコミュニティが生成されると、長期投資のための「コンフォーム」段階に入ることになる。このときパイロットプロジェクトは「オープン・インフラストラクチャー」のためのコミュニティとオープンソース統合戦略の動きに参加することができなければならず、4つの「オープン」の原則に従ってOSI承認ライセンスモデルを使用しなければならない。そして18ヶ月以降1つ以上のリリースを披露し、取締役会の承認を経た「コンフォーム」プロジェクトでは財団の長期的な投資と支援が提供される。

 
▲これまでもそうであり今後も財団のプロジェクトではこの4つの「原則」が基本となる

 
▲「Community Contributer Awards」の授賞があった

OpenStackの草創期から続いてきた「哲学」もある4つの「オープン」はソース、デザイン、開発、コミュニティの要素で構成されている。そしてこのうち「オープンソース」にはさまざまなライセンスモデルから選択できるようにもなっているが、財団ではOSI承認ライセンスを活用していると紹介した。また、「コミュニティ」の側面は「接近性」の問題でもあるが、誰でもどこでもアクセスすることができて、リーダーシップポジションにおいてもどの会社や個人にも開かれた機会を提供しようとすると強調した。また、コミュニティ側面での「グローバル」側面も重要だが、誰でもどこでもアクセス、参加できるツールと技術を提供しようとすると付け加えた。

開発面での「オープン」では、コードに対するすべての個々変更事項は最初書き込まれる時からプロセスによって可視性を持つようになる。そして「デザイン」の観点からのオープンでは、すべてのアイデアはコード化後も再検討と考慮が可能でなければならないと紹介した。そしてこれは「制御」を諦めることを見えて恐れがあるがちだが、寄与者全員の意見を集めることで最終的にはより良い結果を得ることができるということを強調した。そして「オープンデザイン」はすべての人々に決定の過程まで公開することで、真の「開かれた協業」を可能にすると付け加えた。

そしてこういうシステムがきちんと動作するのかに対する疑問はすでに数年間証明されてきており、オープンソースプロジェクトで「オープンデザイン」はすでに幅広く活用されており、全世界にわたる「開かれた協業」を叶えているという点を強調した。OpenStackプロジェクトもまたすでにオープンソースプロジェクトの中でLinuxカーネル、クロミウムとともに歴史上最も活性化された3大プロジェクトの一つに挙げられているほどである。これと共にこのようなシステムが実際に動くことができる理由としては、すべての寄与者が差別化を作っているからであり、すべての参加者が声を出す「最も民主化された」モデルだと付け加えた。

続いて「Community Contributer Awards」の授賞式とともにユーザコミュニティメンバーでもあるJoseph Sandoval Adobeクラウドプラットフォームマネージャーが「メンタリングを通じた多様性の発展」の側面を紹介した。彼はまず個人がコミュニティに所属感を感じられるようにする要素として多様性と包容性を挙げて、この時メンターは多様性をさらに活性化できると明らかにした。そして効果的なメンターになる方法では自分の経験を共有し、オープンソースを多様性のためのプラットフォームとして活用することを推薦した。

 
▲Airshipプロジェクトは現在1.0 RCであり、2019年第2四半期1.0発表を目指している

 
▲AT&Tは現場ですぐ5Gインフラをデリバリーして遠隔地に接続するデモを披露せた

OpenStack財団のパイロットプロジェクトの一つである「Airship」プロジェクトはオープン・インフラストラクチャーでのライフサイクル管理のためのプラットフォームとして、サイト全体でのエンドツーエンドの配布のアップデート環境を提供する。これらの開始は2016年のOpenStackヘルム(Helm)まで遡り、Airshipエクストリームは2017年に始まって、2018年バンクーバーサミットでパイロットプロジェクトとして追加されたところである。そして今回のサミットを通じてAirshipプロジェクトは1.0 RC(Release Candodate)」を披露し、1.0正式は2019年初めに披露するものと予想されている。

Airshipプロジェクトはユーザーがコンテナや仮想マシン、ベアメタルなどの様々なインフラ環境で大規模な配布とアップデートなどのライフサイクル管理を提供する環境で、多くの遠隔地配布と管理が必要な5Gとエッジコンピューティング環境で特に活発な使用事例が出てきている。そしてこのプロジェクトはユーザー主導のプロジェクトとして、代表的にAT&TとSKテレコムが5G環境とNFV、VDI、ビッグデータプロセッシングのために積極的に主導している。そして今回のサミットではAT&TがOpenStackとAirshipプロジェクトを使ってクラウドベースのでの5G環境配布と動作デモを見せた。

AT&Tはこの席で、大きくは10年単位で行われられていたネットワークの進化はもう5Gの初期段階に入っており、5Gはより大きい容量とより高い信頼性、カバレッジ、より低い遅延時間、より多くのデバイスとより幅広いアプリケーションに対応し、単なる世代の転換を超えてドローンやスマートファクトリー、自律走行車、AR/VRなどの新しいアプリケーションの実装で重要な位置にあると明らかにした。そして5Gの実装にあってAT&Tはソフトウェア定義ベースのネットワーククラウドでOpenStackとhelm、Airshipなどを活用しており、これを通じてエッジインフラストラクチャノードにコンテナ化された5G環境を配布し、障害発生時にもすぐ対応が可能である点をデモた。

 
▲「Zuul」は現在最大規模のオープンソースプロジェクトの一つであるOpenStackの開発環境から出発した

 
▲エッジに特化した構成を持つ「Starling X」

Zuulはプロジェクトゲートシステム(PGS:Project Gating System)として、OpenStackの開発から派生していたプロジェクトでもある。そして多くの開発者が参加するプロジェクトで、ちゃんと動作しないコードを検証せずにシステムに統合すると、プロジェクト全体が壊れれることになる事態が起きたりもするが、この時「Zuul」は入るコードが正しく動作するかどうかなどを自動で点検し、人はより創意的な部分に集中できるようにする役割をする。また、「フリーソフトウェア」にはこれにふさわしい「フリーツール」が必要だという点も付け加えた。

Zuul v3リリースは前回のバンクーバーサミットで披露しており、現在ZuulはOpenStackだけのプロジェクトではなく、より汎用的な活用を念頭に置いており、様々な活用事例が出てきていると紹介した。そして注目すべき最新の機能には「Supercedent Pipeline Managers」、「Job Pause」、WebダッシュボードのReactへの再作成を通じたモバイル環境などでの使用性向上、Kubernetesビルドリソースサポートなどが挙げられた。そして代表的な大規模活用事例としてはBMWが挙げられており、BMWはグローバル単位の大規模車両用ソフトウェア開発環境にこの「Zuul」を導入して効果的に活用していると紹介した。

Starling Xは10月24日、通信と産業用IoT使用事例のためのオープンソースのエッジプラットフォームとしての初リリースを披露したところがある。Starling Xは「エッジ」のためのOpenStack環境としてCeph、OpenStack、Kubernetesなどの構成要素を調整し、高可用性構成(HA)やQoS、性能と超低遅延環境などの新しい要求事項を満足させるためにこれらを補完する。そしてこのプロジェクトは実際使用事例でのさまざまな問題を解決するのさまざまな価値を提供してきたと明らかにし、今後期待される代表的な活用事例としてはネットワークエッジでのvRAN、ヘルスケア、そして交通関連を挙げた。この他にも今後のリリース計画は年3回を予定していると付け加えた。

続いてIntelのMelissa Evers-Hoodはこの席で、OpenStackはソフトウェア定義のインフラの中心にあり、エッジコンピューティングの重要性の面ではより多くのデータがエッジから生成されて保存、分析することと紹介した。そしてこの「エッジ」のためのOpenStackの生態系の技術では「エッジのためのOpenStack」である「Starling X」、OpenStack環境でハードウェア加速器資源の直接活用を可能にする「プロジェクトサイボーグ(Cyborg)」、そしてレガシーサポートを削除したスモールクラウドとエッジのためのハイパーバイザー「NEMU」、軽くて早くて安全な「カタコンテナ(Kata Container)」技術を挙げた。

 
▲「カタコンテナ」は既存のコンテナ環境の足りない「隔離性」を補完する

「カタコンテナ(Kata Container)」は既存のコンテナ環境がホストのカーネルを共有することから来る足りないコンテナの間の隔離性を補強するための技術として、コンテナパッケージの中に軽い自体カーネルを入れてこれをハードウェア仮想化技術でホストと連結して既存のコンテナのように使用できるが、VMが持つワークロード分離とセキュリティの面の利点を取ることができるようにした技術である。特に、この技術は既存コンテナ管理体系に簡単に統合することができて、よりさまざまなアーキテクチャ支援と機能拡張、コミュニティ拡張などに集中していると紹介された。

また、カタコンテナ技術はx86以外にもARM、IBM p-シリーズに至るまでのサポートアーキテクチャを拡張し、ランダムナンバー生成向上やseccompサポートオプションの提供などの成果を収め、今後発表される1.4バージョンでは向上されたログ機能、TCミラーリングを通じたipvlan/macvlanサポート、NEMUハイパーバイザーのサポートを予定していると述べた。これと共にカタコンテナコミュニティはOCIとKubernetesコミュニティとの互換性などのために緊密に協力しており、Assure、GCP、OpenStackパブリッククラウド環境などで定期的にテストしていると付け加えた。

CanonicalはのMark Shuttleworth CEOはこの席で、CanonicalはLinuxとOpenStackソリューションの供給だけでではなく、OpenStackベースのクラウドの管理もまた他のどの企業よりも多くしていると強調しした。そしてCanonicalはこれまですべての個々のOpenStackリリースとこれらのアップグレードを支援してきており、これにより5年前のUbuntu 14.04 LTSベースの「Icehouse」の環境上にKubernetes環境が構築された場合に、他の部分の変更なしでOpenStack環境を「Mitaka」までアップグレードすることができる方法を提供すると発表した。そして以降OSをアップグレードした後OpenStackのアップグレードを続けることができる。もちろん最新の18.04 LTSは長く使用すると最大10年の支援も可能であり、これは長期使用が必要な分野に有用なオプションである。

そしてCanonicalは長い間の安定した運用面で、これはコミュニティに貢献したコードと完全に同じコードで叶えたことという点を強調した。また、コストに比べ性能も重要な部分であるが、もうプライベートクラウドは大型パブリッククラウドと比較して性能やコスト、セキュリティの面で明らかな利点を持っている必要がある。これにCanonicalは企業顧客にハードウェアの選択から最適化されたOpenStack環境の構成、配布とサポートへまで「フルスタックOpenStack」の構築を支援していると明らかにした。そして少人数で運営できるOpenStackはコストの面で明らかな利点を提供するものであり、OpenStackベースのフルマネージドクラウドと一緒にマルチクラウド戦略も使用することができると付け加えた。

 
▲クラウドでのGPU活用ももう完全なオープンソースベースので可能である

最近関心が大きく高まっている人工知能とマシンラーニング、HPCなどのためにOpenStackもまたNovaとサイボーグ(Cyborg)を通じてGPU、FPGAに直接活用できる方案を提供している。この席ではOpenStackベースのクラウドでGPUを使用した音声認識アプリケーションの性能デモが披露されたが、ビデオで音声を認識、翻訳して出力する一連のプロセスで使用されたすべての構成要素はオープンソースベースのであり、OpenStackベースでGPUの活用は伝統的なプロセッサのみ活用したより数倍高い性能を提供した。

OpenStackベースの環境でFPGAの活用は「サイボーグ」プロジェクトを通じて可能である。この席ではOpenStackインフラ基盤でビデオ認識アプリケーションのためのFPGA活用環境をどのように構成できるかどうかを披露した。一方、今回のサミットの「スーパーユーザアワード(Superuser Awards)」は「Citynetwork」が受賞し、これらはOpenStackベースのパブリッククラウドを3つの大陸にわたって8つの地域で25,000個以上のコアをプロダクション環境で運営しており、2,000人以上のユーザーが利用していると紹介された。

 
▲今年のスーパーユーザアワードは「Citynetwork」が受賞した


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