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「海外における日本料理の調理技能認定制度」 柳原料理教室にて外国人料理人2名がゴールド認定を取得!

記事公開日時 : March 28, 2023, 12:00 am
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東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- この度、農林水産省が定める「海外における日本料理の調理技能の認定に関するガイドライン」(2016年4月1日制定)に基づき、認定団体である柳原料理教室(近茶流宗家・柳原尚之氏主宰)において、同教室にとって初めてとなるゴールド認定試験を実施しました。外国人料理人2名がゴールド認定試験に挑戦し、見事ゴールド認定を取得しました。



3つの種類の認定のうち、最も要件が厳しくレベルが高いゴールド認定については、2022年9月時点での取得者は世界で20名です。今回ゴールド認定を取得した2名は、日本国内の日本食レストランで2年以上の実務経験があり、また、日本食・食文化普及人材育成支援プログラム(農林水産省補助事業により日本食・食文化普及人材育成支援協議会が実施)にも参加するなど、日本料理への高い志を持っており、今後も世界での更なる活躍が期待できる料理人です。

日時

2月13日(月) 12:00~15:00

場所

柳原料理教室(東京都港区赤坂1丁目7−4)

 

 

https://www.yanagihara.co.jp/

審査員

 

 

柳原尚之氏(近茶流宗家、柳原料理教室主宰、日本食普及の親善大使)
齋藤章雄氏(「しち十二候」総料理長、日本食普及の親善大使)

試験内容

「松花堂弁当」と「吸い物」の調理

 

 

・使用食材は試験日の1ヵ月前に受験者に提示。受験者は「松花堂弁当」の献立を試験日の1週間前までに事務局へ提出。

 

 

・試験日当日、「松花堂弁当」と「吸い物」二人前を3時間で調理。

 

 

・献立の内容、調理中の作業の様子、完成した作品の味付け等を審査。

〈ゴールド認定者〉
アヴィ・ヤディン・スターンバーグさん(米国国籍・カナダ在住)
Avi Yadin Sternberg

2002年~2004年【千歳館】(山形県)での修行を経て、2006年に辻調理師専門学校を卒業。 2006年~2008年にはミシュラン三ツ星の日本料理店【和やまむら】(奈良県)にて山村信晴氏の下で研鑽を積む。その後、2008年 【寿し割烹 魚市】(大阪府)、2009年【天ぷら一宝】(大阪府)にて寿司や天ぷらの技術を修得。2016年、ベトナムのホーチミン市に招かれ、日本をテーマにしたレストラン「Miyama-Modern Tokyo Style Café」をオープンした。

2021年には日本食・食文化普及人材育成支援プログラム(オンライン実施)に参加し、改めて日本料理の基礎や心構えを学ぶ。

現在は、カナダのバンクーバー・アイランド大学にてシェフ・インストラクターを務める。同校は、スタンバーグ氏の指導の下、本年度より日本料理のコースを開設し、日本料理の調理技能認定の認定団体として活動予定。著書に外国人の和食料理人としての日本での修行経験を綴った自伝『ITAMAE~私にとって板前とは…』(未邦訳)がある。

将来は活動拠点である北米を中心に、日本食・食文化の奥深い魅力を正しく伝えていきたいと考えている。

≪今回の認定を受けて≫
「試験中はとにかく非常に緊張しましたが、今回ゴールド認定を受けることができて嬉しく思います。今後はゴールド認定者として誇りを持ち、バンクーバー・アイランド大学の学生やカナダのシェフたちに日本料理の基本的な技術、知識、文化を共有し、伝統的な日本料理の豊かで奥深い魅力を伝える活動に、情熱を持って取り組んでまいります」

コク・リオン・オオイさん(マレーシア国籍・シンガポール在住)
Kok Leon Ooi

2015年、工業技術を学びにマレーシアから日本に留学。日本語学校に通いながらアルバイト先で初めてプロの日本食料理人と出会い、その姿に憧れ「料理人になる」という道を選ぶ。

福井工業大学卒業後、2017年7月~2021年11月 【くずし割烹ぼんた】(福井県)にて正社員として働きながら腕を磨く。 2023年に日本食・食文化普及人材育成支援プログラムの招へい研修で来日し、【京料理とりよね】(京都府)にて京料理の真髄を学んだ。

現在は、シンガポールの高級和牛専門店【FAT COW】(日本産食材サポーター店)にて部門シェフを務める。

将来は母国マレーシアで日本食のお店を作り、日本食の魅力を広げていきたいと考えている。

≪今回の認定を受けて≫
「ゴールド認定をして頂き、感謝致します。作品には反省点も多かったのですが、審査員の先生方からのフィードバックも踏まえ、ゴールドの名に恥じぬよう、これからも研鑽を重ねて参ります。ゴールド認定者として日本食文化の美しさや日本食材の素晴らしさをシンガポール&マレーシアに広げ、発展させるために努力していきたいと思います。」

〈審査員の先生方からの講評〉
初めて使うキッチンで、これほどレベルの高い試験をこなすのは大変だったと思います。お二人の緊張がとても伝わってきました。

フィードバックでお二人にそれぞれお伝えしたように、まだ学ぶべき部分もありますが、食材の扱いや包丁さばきは非常にレベルが高く、季節の食材を活用した献立の考案もとても素晴らしいものでした。何よりも日本料理への情熱に我々も感銘を受けました。

お二人を通じて、そしてこのような認定制度を通じて、日本料理が世界へとますます広がっていく事を楽しみにしています。

〈海外における日本料理の調理技能認定制度について〉
海外において日本食・食文化と日本産農林水産物・食品の魅力を適切かつ効果的に発信するため、農林水産省が定めるガイドラインに基づき、民間団体等が、海外の外国人日本食料理人のうち日本料理に関する知識及び調理技能が一定のレベルに達した者に、ゴールド、シルバー、ブロンズを認定するものです。

・海外における日本料理の調理技能認定制度(農林水産省HP)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/syokubun/tyori.html
・認定取得者(ゴールド及びシルバー)の紹介(農林水産省「Taste of Japan」サイト)
https://tasteofjapan.maff.go.jp/jp/supporter/certification/


Contacts

【本件に関するお問合せ先】
株式会社テー・オー・ダブリュー
(「海外における日本料理の調理技能認定制度」運用・管理団体)

TEL:080-5924-7671(担当:濱砂/宮崎)
E-Mail : nihonshoku.ginou@tow.co.jp



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