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レビュー「ジキル&ハイド」王の帰還!チョ・スンウのジキル・チョ辞書に「失望」という言葉はない

記事公開日時 : January 14, 2019, 11:23 am
ACROFAN=徐 希禎 | press@acrofan.com | SNS

まるまる4年ぶりだった。

チョ・スンウがジキル・チョとして「ジキル&ハイド」に戻ってくるのに4年という時間がかかった。壮語するが、今回チョ・スンウのカムバック知らせに胸がどきどきしなかったミュージカルファンはいなかっただろう。ミュージカル「ジキル&ハイド」は2004年の韓国初演以来、累積観客120万人突破した大作の中でも大作である。チョ・スンウは初演の時から一緒にした俳優で、当時の韓国ミュージカル大賞で主演男優賞を受けたのはもちろん、2011年にはザ・ミュージカルアワーズで主演男優賞も受賞した。だからミュージカル「ジキル&ハイド」のジキル・チョは俳優チョ・スンウにも、ミュージカルファンにも主人公以上の象徴性を持つ。

このようなジキル・チョの姿を2014年を最後に過去4年間全く見ることができなかった。さらに俳優チョ・スンウの姿すら2016年「スウィーニートッド」以後、約2年間ミュージカルステージで見ることができなかった。ファンはミュージカルステージ上の彼の姿を待つことに首が長くなっていた。一方で再びジキル・チョの姿を見ることができないのはないかと心配になったりもした。そう待っているところ、ついにチョ・スンウが彼の人生作「ジキル&ハイド」で華麗に戻ってきた。

公演当日ミュージカル「ジキル&ハイド」の会場の雰囲気は外から異なった。これまで数多くのミュージカルを見てきたが、会場の外から観客が上気されたミュージカルは初めてだった。すでに誰もがこの公演の大切さをよく知っているからなのか。みんなが期待に満ちていた。手に入れることさえ大乱であっただけに、まるでチケット前売り勝者たちの集まりのようだった。しかし会場の内は外とは全く違った。劇が始まる前の気を取られた雰囲気は見つけることができなかった。みんな静かに「ジキル&ハイド」に会う準備をしているだけだった。

 
そう始まった彼の帰還は一言で「完成」だった。劇は強烈でナンバーは恍惚であった。息をすることさえ難しい170分であった。時間がどのように過ぎたのか分からないと表現するには限りなく足りない。自分の動きさえ自分を邪魔しないように息を殺していた。誰もがそうだった。すべての観客がひたすら彼らだけに集中した。

会場の中にはただ「ジキル」と「ハイド」だけが存在するだけだった。舞台が始まって終わるその瞬間まで二人だけが満ちていた。これから劇がどのように展開されるか気にする暇もなかった。劇が展開されて過ぎ去る瞬間たちが惜しくて、惜しかった。ナンバーが終わるたびに感動と余韻が消えてしまいそうで拍手することさえためらっていた。そしてみんなはジキル・チョと一つになった。

もう公演の3分の1ポイントを走ってきた「ジキル&ハイド」。多くの人にジキル・チョの公演はベールそのものである。果たしてジキル・チョの舞台はどのように異なるか、14年前のジキル・チョとはどのように変わっているかなど数多くの気がかりが存在するだろう。筆者はより多くの気がかりを持って期待するよう積極的に推薦する。あなたが何をどのぐらい期待しても断然失望はない。それ以上だけが存在するだけ。

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