同日のインタビューはUnreal Summit 2017行事に先立ち、Epic Gamesの代表VRゲームである「Robo Recall」の特徴を紹介し、今後の技術発展などについて話を交わす時間としてNick WhitingテクニカルディレクターとNick Donaldsonリードデザイナー、Jerome Plattersアートディレクターなどが出席した中で行われた。
▲「Robo Recall」の主要開発陣のインタビューが開催された。
まずVRプラットフォームとして「Robo Recall」を開発しながら感じたVRの魅力に対してNick Donaldsonリードデザイナーは、2Dとは違って目の前に仮想環境が広がっているという感じを与えることがもっとも大きな魅力的な要素と挙げ、モデリングをしていた友達が開発途中に初めてVRヘッドセットを通じて1:1サイズで自分の結果を確認した後は、以前の2Dモニター環境に戻りにくいと話したという事例を紹介した。
またUnreal Engine 4がVRゲームを開発することにとってどんな長所を持っているかに対する質問にNick Whitingディレクターは「開発の場合、理解度が足りないと進行が遅くなるが単純にVR機能を支援することにとどまらず、ゲームを開発しながら得られるノウハウをすぐエンジンに適用して一層発展した姿を見せることができる。また、ビジュアルスクリプトブループリントを通じてできるだけ多くの人たちが様々なアイディアを早く共有して試みて見ることができる。」と答えた。
続いてJerome Plattersアートディレクターはゲームと映画の違いを問う質問に、映画は一つのシーンの中に可能な全ての場面を入れようとするがゲームはカメラが自由であるために作業方式が完全に変わると話しており、VRゲームの場合は注意する点についてはプログラミング側面においてライティングなどにより細心な注意を払わなければならないと明らかにした。
Unreal Engine 4のシーケンサー機能を使用して映画のようなVRゲームを製作する計画がないかについた質問にNick Donaldsonリードデザイナーは「私達が今すぐ作る計画はないが、Oculus VRなどの別の会社で作っていることはたくさん見てきた。これにRobo Recallのイントロシーンで実験的な作業を進行したとき一般的なシネティックとは違い感じを受けることができた。」と答えており、Nick Whitingディレクターは「ユーザーの反応に対する相互作用が追加されより集中度を高めてこそ真のVRシネティックになることができそうだ。」と意見を明らかにした。
一方彼らは「Robo Recall」と関連してユーザーから「回転と関連して操作に困難を感じた。」などの操作性に対するフィードバックと「ゲームの中の都市が実際のサンフランシスコよりあまりにもきれいだ。」のようなディテールに関連したフィードバックをたくさん受けており、今後のアップデートを通じてカットシンスキップ、360度トラッキングなどのアップデートを適用しMOD機能と関連したパートナーとの連携を構想していると紹介した。
そのほかVRの未来について聞く質問にNick Whitingディレクターは、「VR装備のために懐疑的な見解を持った人も多いが、まだVRは出たばかりであり今後2-3年ほど経つと購入する必要性を感じさせてくれる大作コンテンツが登場するものと思われる。個人的にARとVRが一つに統合されることとは思わないが、両者が持つ問題点は同じだと見られるためVRで市場を先取りするとARにもすぐ適応できると思われる。」と答えた。
▲Nick Whitingテクニカルディレクター
▲Nick Donaldsonリードデザイナー
▲Jerome Plattersアートディレクター
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