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[OSS 2018 Berlin] OpenStack Summit 2018 Berlin - メディア&アナリストブリーフィング

記事公開日時 : December 19, 2018, 2:53 am
ACROFAN=權 容滿 | yongman.kwon@acrofan.com | SNS
OpenStack財団(OSF:OpenStack Foundation)は現地時間11月13日から15日までドイツBerlinのCitycube Berlinで「OpenStack Summit Berlin」を開催した。今回の「OpenStack Summit Berlin」は「オープン・インフラストラクチャー(Open Infrastructure)」を基調とし、35以上のプロジェクトで200以上のセッションやワークショップが50カ国以上から参加した専門家や関係者とともに行われた。

今回の「OpenStack Summit Berlin」はクラウドだけでなくエッジコンピューティング、CI/CD、AI、ネットワーク仮想化(NFV)、コンテナインフラに至るまで、様々な形の「オープン・インフラストラクチャー」での革新技術や事例について取り上げ、35以上のオープンソースプロジェクトで200以上のセッションやワークショップが用意された。特に今回のサミットが開かれるドイツはOpenStackが最も活発に使用される地域でも挙げられて、大型通信社やエンタープライズ、パブリッククラウドサービス事業者がOpenStackベース環境を活発に活用しており、コミュニティの規模や活動面でも活発な姿を見える地域に挙げられる。

今回の「OpenStack Summit 2018 Berlin」のグローバルメディアやアナリストのためのブリーフィングではOpenStack財団の最近ニュースと主要な戦略、主要プロジェクトのアップデート、最新ユーザー設問調査の結果などが紹介された。特に最近OpenStack財団のコミュニティメンバーは187カ国で10万人を超えており、これは前年比33%増加した数値だと紹介された。また、最近の使用社設問調査で目立つ部分としてはベアメタルとコンテナ活用の増加、OpenStackベースでのマルチクラウド活用、そして中国市場での急速な成長などが挙げられた。

 
▲ Jonathan BryceエグゼクティブディレクターとMark Collier COOがブリーフィングを行った

 
▲現在財団のプロジェクトと進行状況はこの程度であった

まず、OpenStack財団のニュースでは最近OpenStackコミュニティメンバーが10万人を超えており、187カ国と675の組織がコミュニティに参加しているという点が挙げられた。これは昨年比33%増加したものであり、「オープン・インフラストラクチャー」への基調以来、より多くのコミュニティのメンバーが流入されたことでも見ることができる。また、こういうコミュニティの拡大と新たなプロジェクトの登場において、財団発足から守ってきた4つの「オープン」原則はプロジェクト政策と管理において確固な基準になっていると強調した。

「オープン・インフラストラクチャー(Open Infrastructure)」は言葉通り、最近のソフトウェア定義ベースのITインフラ環境を構成することにおいて、オープンソースベースの構成要素を使用することを意味する。すべてがオープンソースに基づいた「オープン・インフラストラクチャー」は最終的に特定ベンダーと技術への従属性を脱した柔軟性、コミュニティベースの革新性、様々な構成要素間の相互運用性、そしてオープンソースコミュニティが持つ集団知性への接近に至るまで様々な強みを提供する。また、オープン・インフラストラクチャーは以降オープンクラウドネイティブ、次世代アプリケーションに至るまでの経路に基になる。

OpenStack財団は昨年、OpenStackプロジェクト以外に初めて「パイロットプロジェクト」を紹介した後、約1年間このパイロットプロジェクトの管理のための体系と計画を樹立し、現在計4つのパイロットプロジェクトがあり、今回のサミットを控えて政策を確定したところである。18ヶ月間のパイロットプロジェクトは「オープン・インフラストラクチャー」ミッションと4つの「オープン」の原則、OSI承認ライセンスモデルを従うことになり、以降1つ以上のリリースを披露し、取締役会の承認を受ければ財団の長期支援と投資を受ける「コンフォーム」段階に入ることになる。現在OpenStack財団は計5つのプロジェクトを管理して、このうちOpenStackのプロジェクトのみが「コンフォーム」段階に分類される。

OpenStack財団のプロジェクトが目指す「オープン・インフラストラクチャー」戦略が集中する重要領域は、データセンター、CI/CD、コンテナインフラ、エッジコンピューティングなどがあり、最近にはAIとマシンラーニングが追加されて計5つが紹介された。また、これらの市場での技術革新のための過程には共通の使用事例を探して、コミュニティ間の協業、統合に必要な新しい技術の開発、すべての部分でのテストにつながる「統合の4段階」プロセスが継続的に適用される予定である。

 
▲全世界の様々な組織がOpenStackを使用し、事例を共有するためサミットに参加した

 
▲最新のユーザー設問調査ではより幅広くなったユーザー層と使用方法が目立つ

 
▲2019下期サミットを中国で開催する理由の一つもこの市場の成長の勢いのせいと思われる。

OpenStackの最新バージョン「Rocky」のリリースサイクルであった昨年1年間プロジェクトのコミット数は7万件に至って、これは一日平均182回に達し、これほど活性化されたオープンソースプロジェクトはLinuxカーネルとクロミウムほどが挙げられる。また、コミュニティの活性化側面をよく見せてくれるまた他の部分であれば、今回のサミットで使用事例を発表する企業の面貌もあるが、基調講演に登場したBMW、フォルクスワーゲングループやベライゾン、AT&Tなどの通信社、SBABやユニオンペイなどの金融圏でもサミットに参加し、国内でもSKテレコムがOpenStackベース技術の使用事例を発表するセッションを用意した。

また、最新OpenStackユーザー設問調査の主要内容では、OpenStackベアメタルクラウドの成長が挙げられ、Kubernetesの組み合わせがこのような傾向を導いたことと紹介された。プロダクション環境でOpenStack「Ironic」の使用は2016年9%から2018年24%まで上がってきており、KubernetesベースでのOpenStack配布環境は37%程度まで上がってきたもと紹介された。これと共にマルチクラウドOpenStackユーザーのOpenStackの信頼性は高いものと把握されており、最も多く使用されるのは44%のAWSで、28%のAzure、24%のGCPが後に続き、これらのマルチクラウド環境での平均58%程度がOpenStackベースの環境であることが調査されたと発表した。

また、今回の調査ではOpenStackユーザー層の多様化も目立つ部分であった。まだOpenStackを主に使用している組織はIT関連であるが、51%であった昨年に比べ今年は44%に比重がやや減少した。一方、最も大きく増えた部分は「金融サービス」で、昨年3%から今年は8%まで増えており、政府と国防部分も昨年4%程度から今年は6%程度増えて、リテールとe-コマースの部分も過去の3%程度から今年は4%程度に増加した。一方、IT関連以外にも比重が減った部分があれば通信部分であるが、昨年13%から今年は10%程度減少した。

一方、中国はOpenStackが急速に成長している重要な市場と挙げられた。中国プライベートクラウド市場は最近3年間年平均25%ほどの高い成長の勢いを続けており、政府と製造業、金融などが大きな比重を占めている。そして中国のプライベートクラウド市場でのオープンソースの割合は70%に達しており、OpenStackはこの市場で実質的な「標準」として位置づけており、上位5つのプライベートクラウドベンダーのうち4つ、上位20個のうち13個がOpenStackをベースにしている。また、エンタープライズユーザーのオープンソースソリューション導入率も非常に高い水準であることが分かったと付け加えた。


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